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Restaurants
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【No.4】
東京の真ん中に、こんな朝がある。
市ヶ谷の駅から少し歩いた先、四谷方面との狭間に突如現れる開放的な空間。大きなガラス面、木々の揺れる広場、テラス席の笑い声。『No.4』は、そんな都市の喧騒と距離を置いた、ちょっとした“別世界”にある。ここは、大都市・東京において奇跡的に“余白”を手に入れたような場所だ。開店と同時に長い行列。朝ごはんというより、ここで過ごす「朝の時間」が求められているのだろう。
注文したのは「フレンチトーストコンボ」。皿の上には、甘さをたっぷりと湛えたフレンチトースト。そのひたひた感はパンの中心までしっかりと卵液が染み込んでおり、フォークを入れるとじゅわっと香りが立つ。甘さはしっかりあるが、そこに添えられたベーコンの塩気がアクセントとなり、“甘×塩×ボリューム”のバランスが、朝のテンションを自然と上げてくれる。
パンはもちろん自家製。ベーカリーとしての顔も持つこのお店の真骨頂は、やはり小麦の扱いにあるのだろう。バゲットやクロワッサンを求めて立ち寄る客も後を絶たず、イートインとテイクアウトの文化が共存する光景は、どこかヨーロッパの街角を思わせる。スタイリッシュというより、“自然体でセンスがいい”。お洒落すぎないからこそ、誰にとっても気取らない朝になる。都心で一番幸せな朝食を食べられる場所──そんな言葉がふさわしい。
『No.4』、朝を過ごす理由を与えてくれる場所です。ご馳走様でした。
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【No.4】
東京の真ん中に、こんな朝がある。
市ヶ谷の駅から少し歩いた先、四谷方面との狭間に突如現れる開放的な空間。大きなガラス面、木々の揺れる広場、テラス席の笑い声。『No.4』は、そんな都市の喧騒と距離を置いた、ちょっとした“別世界”にある。ここは、大都市・東京において奇跡的に“余白”を手に入れたような場所だ。開店と同時に長い行列。朝ごはんというより、ここで過ごす「朝の時間」が求められているのだろう。
注文したのは「フレンチトーストコンボ」。皿の上には、甘さをたっぷりと湛えたフレンチトースト。そのひたひた感はパンの中心までしっかりと卵液が染み込んでおり、フォークを入れるとじゅわっと香りが立つ。甘さはしっかりあるが、そこに添えられたベーコンの塩気がアクセントとなり、“甘×塩×ボリューム”のバランスが、朝のテンションを自然と上げてくれる。
パンはもちろん自家製。ベーカリーとしての顔も持つこのお店の真骨頂は、やはり小麦の扱いにあるのだろう。バゲットやクロワッサンを求めて立ち寄る客も後を絶たず、イートインとテイクアウトの文化が共存する光景は、どこかヨーロッパの街角を思わせる。スタイリッシュというより、“自然体でセンスがいい”。お洒落すぎないからこそ、誰にとっても気取らない朝になる。都心で一番幸せな朝食を食べられる場所──そんな言葉がふさわしい。
『No.4』、朝を過ごす理由を与えてくれる場所です。ご馳走様でした。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at お魚処 うおとも at Uotomo
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【お魚処 うおとも】
ふわサク!このアジフライ、反則!
千葉県山武市松尾町。駅から少し離れた静かな通り沿いに、控えめな佇まいの『お魚処 うおとも』はある。立地はいたって日常的。観光地の喧騒も、漁港の臨場感もない。けれど、店の前を通れば、木の看板に掛かった風合いのある文字、紫の暖簾、年季の入ったベンチ──そこには「地元に根ざす店」の空気が確かに漂っている。
暖簾をくぐれば、待ち受けるのは真っ直ぐな魚料理の世界。まず注文したのは看板メニューとも言える「アジフライ定食」。皿の上にはふわっふわに仕上げられた鯵のフライが二枚。衣はサクサクであり、油っこさも皆無、箸で割れば湯気とともに香り立つ鯵の旨味。個人的にはやっぱり「醤油」派。ソースやタルタルも添えられるが、あの香ばしさに一番寄り添うのは、やっぱり醤油のキレだと思う。
小鉢にも抜かりなし。この日は「蕗」と「筍」。それぞれにほんのりとした甘さとだしの深みがあり、春の訪れをそっと告げるような味わい。こういうところに店の誠実さが滲み出る。ご飯は粒立ちがよく、赤出汁の味噌汁は深いコクを湛え、定食としての完成度が高い。
もうひとつ、ぜひ味わってほしいのが「アジの味噌たたき」、いわゆる「なめろう」。千葉、特に房総半島では言わずと知れた郷土料理だが、ここの一皿も秀逸。粗めに叩かれた鯵の食感が残りつつ、味噌と薬味が優しく溶け合う。口に含めば磯の香りが広がり、心地よい粘り気と旨味が後を引く。
『お魚処... More
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【お魚処 うおとも】
ふわサク!このアジフライ、反則!
千葉県山武市松尾町。駅から少し離れた静かな通り沿いに、控えめな佇まいの『お魚処 うおとも』はある。立地はいたって日常的。観光地の喧騒も、漁港の臨場感もない。けれど、店の前を通れば、木の看板に掛かった風合いのある文字、紫の暖簾、年季の入ったベンチ──そこには「地元に根ざす店」の空気が確かに漂っている。
暖簾をくぐれば、待ち受けるのは真っ直ぐな魚料理の世界。まず注文したのは看板メニューとも言える「アジフライ定食」。皿の上にはふわっふわに仕上げられた鯵のフライが二枚。衣はサクサクであり、油っこさも皆無、箸で割れば湯気とともに香り立つ鯵の旨味。個人的にはやっぱり「醤油」派。ソースやタルタルも添えられるが、あの香ばしさに一番寄り添うのは、やっぱり醤油のキレだと思う。
小鉢にも抜かりなし。この日は「蕗」と「筍」。それぞれにほんのりとした甘さとだしの深みがあり、春の訪れをそっと告げるような味わい。こういうところに店の誠実さが滲み出る。ご飯は粒立ちがよく、赤出汁の味噌汁は深いコクを湛え、定食としての完成度が高い。
もうひとつ、ぜひ味わってほしいのが「アジの味噌たたき」、いわゆる「なめろう」。千葉、特に房総半島では言わずと知れた郷土料理だが、ここの一皿も秀逸。粗めに叩かれた鯵の食感が残りつつ、味噌と薬味が優しく溶け合う。口に含めば磯の香りが広がり、心地よい粘り気と旨味が後を引く。
『お魚処 うおとも』は、地に足をつけて魚と向き合う。素材を活かし、過度な演出はせず、ただ美味しい魚を、丁寧に、誠実に定食という形に仕上げる。そこにあるのは、驚きではなく、安心。旅の途中に立ち寄っても、まるで「おかえり」と言われたような気持ちになる。そんなお店でした。ご馳走様です。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at IL PIZZAIOLO at Il Pizzaiolo
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【IL PIZZAIOLO(イル・ピッツァイオーロ)】
ピッツァ職人という生き様を、その一枚に。
『IL PIZZAIOLO(イル・ピッツァイオーロ)』──その名は、イタリア語で“ピッツァ職人”を意味する言葉そのもの。つまり、特定の名前ではなく、職業そのものを名乗ってしまう潔さ。肩書きも誇張もない、まっすぐな自信と素朴さを感じさせる屋号だ。場所は北仙台。飲食激戦区の中心から少し外れたこの地にあって、全国屈指の人気を誇るピッツェリアである。
その人気を支えるのは、職人・千葉氏の研ぎ澄まされた感性と、石窯を操る火の技術。「マルゲリータDOC」は、この店の真価を知るには最適な一枚。見た目からして軽やかで、持ち上げた瞬間にその印象は確信へと変わる。耳の部分がほとんど感じられないほどの軽さで、薄生地のピッツァは“かるっ!”という擬音がぴったり。生地の中にはしっかりと空気を抱え、表面はパリッ、中はふわっと。この火加減は、やはり石窯の賜物。そこに重ねられるのは、芳醇なオリーブオイル、溢れんばかりのチーズ、じゅわっと甘いミニトマト。コクと香りが一体となり、どこを切っても完成度の高いひと口が広がる。
「クアトロフォルマッジ」は一転、チーズが主役の濃厚な一枚。ゴルゴンゾーラ、リコッタ、モッツァレラ、グラーナの四重奏は、塩味、甘味、ミルキーさ、旨味が複雑に絡む。ワインと合わせればそのポテンシャルが開花し、チーズ好きにはたまらない一皿となる。
石窯はピッツァだけにあらず。「赤鶏のもも肉の石窯焼き」は、皮目をパリッと焼き上げつつ、中は驚くほどジューシーに。ナイフを入れた瞬間に溢れる肉汁、そのひと滴に石窯の火力と技術の集約を見る。
一見、装飾のないストレートな店名。しかしその潔さの奥には、ピッツァイオーロという仕事そのものへの誇りと信念がにじむ。『イル・ピッツァイオーロ』は、技術と感性をまっすぐにぶつける、職人の生き様が焼きついた一軒でした。ご馳走様です。
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【IL PIZZAIOLO(イル・ピッツァイオーロ)】
ピッツァ職人という生き様を、その一枚に。
『IL PIZZAIOLO(イル・ピッツァイオーロ)』──その名は、イタリア語で“ピッツァ職人”を意味する言葉そのもの。つまり、特定の名前ではなく、職業そのものを名乗ってしまう潔さ。肩書きも誇張もない、まっすぐな自信と素朴さを感じさせる屋号だ。場所は北仙台。飲食激戦区の中心から少し外れたこの地にあって、全国屈指の人気を誇るピッツェリアである。
その人気を支えるのは、職人・千葉氏の研ぎ澄まされた感性と、石窯を操る火の技術。「マルゲリータDOC」は、この店の真価を知るには最適な一枚。見た目からして軽やかで、持ち上げた瞬間にその印象は確信へと変わる。耳の部分がほとんど感じられないほどの軽さで、薄生地のピッツァは“かるっ!”という擬音がぴったり。生地の中にはしっかりと空気を抱え、表面はパリッ、中はふわっと。この火加減は、やはり石窯の賜物。そこに重ねられるのは、芳醇なオリーブオイル、溢れんばかりのチーズ、じゅわっと甘いミニトマト。コクと香りが一体となり、どこを切っても完成度の高いひと口が広がる。
「クアトロフォルマッジ」は一転、チーズが主役の濃厚な一枚。ゴルゴンゾーラ、リコッタ、モッツァレラ、グラーナの四重奏は、塩味、甘味、ミルキーさ、旨味が複雑に絡む。ワインと合わせればそのポテンシャルが開花し、チーズ好きにはたまらない一皿となる。
石窯はピッツァだけにあらず。「赤鶏のもも肉の石窯焼き」は、皮目をパリッと焼き上げつつ、中は驚くほどジューシーに。ナイフを入れた瞬間に溢れる肉汁、そのひと滴に石窯の火力と技術の集約を見る。
一見、装飾のないストレートな店名。しかしその潔さの奥には、ピッツァイオーロという仕事そのものへの誇りと信念がにじむ。『イル・ピッツァイオーロ』は、技術と感性をまっすぐにぶつける、職人の生き様が焼きついた一軒でした。ご馳走様です。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at おにく 花柳 at Oniku Karyu
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【おにく 花柳】
最高の肉はどう食べるべきなのか?
肉好きなら一度は訪れるべき店、それが『おにく花柳』。
人形町時代から名を馳せた肉割烹の名店が、新天地でさらに進化を遂げている。ここでは、肉を単なる豪華な食材として扱うのではなく、いかに最高の状態で味わってもらうかに徹底的にこだわる。そのために選ばれるのは、最高級の神戸牛。そして、その旨さを最大限に引き出すための、計算し尽くされた技法。そのこだわりが詰まった一皿一皿を追ってみよう。
まず登場したのは「たんと蕗の薹豆腐」の白味噌仕立て。ただの、タンと豆腐の共演と思うなかれ。スプーンを入れた瞬間、タンがほぐれるどころか、豆腐よりも柔らかいことに驚く。白味噌の優しい甘み、蕗の薹のほろ苦さがアクセントになり、口の中でとろけるタンの脂と一体化する。肉の概念が一瞬で変わる一皿だ。
そして「握り鮨」。シャリの上には、刺身のように美しい肉。噛むと、驚くほどしっとりした舌触り柔らかさに、肉なのか、魚なのかとジワッと脳がバグっていく。しかも、この赤酢の効いたシャリと肉の一体感は、完全に寿司の文脈。魚を凌駕するレベルで仕上げられた肉の仕事に、思わず唸る。
人形町時代の名作も健在。「カツサンド」「シチュー」など、当時の人気メニューはアップデートを重ね、より完成度を高めている。定番であった刺身も「“但馬玄”生姜醤油」として登場。肉の甘みを生姜醤油がキリッと引き締める。余計なソースや濃い味付けを施すのではなく、肉そのものの旨味を最大限に生かすスタイルがここに貫かれている。
肉料理の真骨頂とも言えるのが、「シャトーブリアン」。ここでも肉そのものの味を前面に押し出しつつ、野菜が巧みにバランスを取る。早堀り筍と万願寺唐辛子に施した塩気やアクセントを野菜側に持たせることで、肉の旨さが際立つ構成。余計な装飾はなし。ただただ、肉と向き合う。
そして2種類の「しゃぶしゃぶ」のアプローチ。一つ目は、新わかめと胡麻ポン酢、浅葱、黒七味の組み合わせ。肉の脂と海藻の風味が絶妙に溶け合い、ポン酢の酸味が全体を引き締める。二つ目は、三関せりと生卵。香り高いせりのシャキシャキ感、濃厚な卵のコク。しゃぶしゃぶの概念を変えてくる。
締めには、「テールと蕗のご飯」。肉の旨味を吸ったご飯は濃厚で、それでいてクドさはない。しみじみとした味わいで、肉尽くしのコースのフィナーレにふさわしい。そして、もう一つの締めとも言える「カレー」。これも人形町時代からの定番で、肉の旨味が凝縮した濃厚な仕上がり。デザートには、「和三盆あいす 苺」。甘さ控えめの上品な和三盆の風味に、苺の酸味が心地よい余韻を残す。最後まで計算されたコースだ。
この店を支えるのは、シェフの圧倒的な技術と感性、そして、肉を知り尽くしたプロフェッショナルな視点。ソムリエ資格も持ち、ワインとのペアリングも完璧。ウォークインのセラーが見える店内は、まさに肉を楽しむための舞台にふさわしい。『おにく花柳』は、単に高級な肉を食べる店ではない。肉を極め、肉の可能性を探求し続ける場所だ。人形町時代からの歴史と、そこからの進化。その両方が詰まったこの一軒、肉好きなら絶対に見逃せません。
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【おにく 花柳】
最高の肉はどう食べるべきなのか?
肉好きなら一度は訪れるべき店、それが『おにく花柳』。
人形町時代から名を馳せた肉割烹の名店が、新天地でさらに進化を遂げている。ここでは、肉を単なる豪華な食材として扱うのではなく、いかに最高の状態で味わってもらうかに徹底的にこだわる。そのために選ばれるのは、最高級の神戸牛。そして、その旨さを最大限に引き出すための、計算し尽くされた技法。そのこだわりが詰まった一皿一皿を追ってみよう。
まず登場したのは「たんと蕗の薹豆腐」の白味噌仕立て。ただの、タンと豆腐の共演と思うなかれ。スプーンを入れた瞬間、タンがほぐれるどころか、豆腐よりも柔らかいことに驚く。白味噌の優しい甘み、蕗の薹のほろ苦さがアクセントになり、口の中でとろけるタンの脂と一体化する。肉の概念が一瞬で変わる一皿だ。
そして「握り鮨」。シャリの上には、刺身のように美しい肉。噛むと、驚くほどしっとりした舌触り柔らかさに、肉なのか、魚なのかとジワッと脳がバグっていく。しかも、この赤酢の効いたシャリと肉の一体感は、完全に寿司の文脈。魚を凌駕するレベルで仕上げられた肉の仕事に、思わず唸る。
人形町時代の名作も健在。「カツサンド」「シチュー」など、当時の人気メニューはアップデートを重ね、より完成度を高めている。定番であった刺身も「“但馬玄”生姜醤油」として登場。肉の甘みを生姜醤油がキリッと引き締める。余計なソースや濃い味付けを施すのではなく、肉そのものの旨味を最大限に生かすスタイルがここに貫かれている。
肉料理の真骨頂とも言えるのが、「シャトーブリアン」。ここでも肉そのものの味を前面に押し出しつつ、野菜が巧みにバランスを取る。早堀り筍と万願寺唐辛子に施した塩気やアクセントを野菜側に持たせることで、肉の旨さが際立つ構成。余計な装飾はなし。ただただ、肉と向き合う。
そして2種類の「しゃぶしゃぶ」のアプローチ。一つ目は、新わかめと胡麻ポン酢、浅葱、黒七味の組み合わせ。肉の脂と海藻の風味が絶妙に溶け合い、ポン酢の酸味が全体を引き締める。二つ目は、三関せりと生卵。香り高いせりのシャキシャキ感、濃厚な卵のコク。しゃぶしゃぶの概念を変えてくる。
締めには、「テールと蕗のご飯」。肉の旨味を吸ったご飯は濃厚で、それでいてクドさはない。しみじみとした味わいで、肉尽くしのコースのフィナーレにふさわしい。そして、もう一つの締めとも言える「カレー」。これも人形町時代からの定番で、肉の旨味が凝縮した濃厚な仕上がり。デザートには、「和三盆あいす 苺」。甘さ控えめの上品な和三盆の風味に、苺の酸味が心地よい余韻を残す。最後まで計算されたコースだ。
この店を支えるのは、シェフの圧倒的な技術と感性、そして、肉を知り尽くしたプロフェッショナルな視点。ソムリエ資格も持ち、ワインとのペアリングも完璧。ウォークインのセラーが見える店内は、まさに肉を楽しむための舞台にふさわしい。『おにく花柳』は、単に高級な肉を食べる店ではない。肉を極め、肉の可能性を探求し続ける場所だ。人形町時代からの歴史と、そこからの進化。その両方が詰まったこの一軒、肉好きなら絶対に見逃せません。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 西欧料理サヴァカ at Seio Ryori Savaka (西欧料理 サヴァカ)
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【西欧料理サヴァカ】
一皿ずつめくる、静岡の狩猟図鑑。
静岡県・菊川市。山に囲まれたこの静かな町に、全国の食通が密かに通う一軒がある。
それが、『西欧料理サヴァカ』。ジャンルで言えばフランス料理。だが、その実態は“ジビエ”というキーワードにおいて、日本でも類を見ない圧倒的な深度を誇る料理店だ。厨房と猟師との信頼関係に支えられ、地元の山で仕留めた獣たちは、ここで初めて「料理」として命を輝かせる。肉を活かすための低温調理、香りを立たせるスパイス使い、脂や血のニュアンスまでも計算されたソース──ただ珍しいだけじゃない、“旨いジビエ”をここまで成立させた店が、静岡の山あいにあることに、まず驚かされる。
テーブルに置かれたリストには、猪、鹿、鴨などの定番に始まり、ツキノワグマ、ヌートリア、ハクビシン……と、山の住人たちがずらりと並ぶ。もはや狩猟図鑑。でも驚くべきは、このリストが単なる話題性ではなく、きちんと“味”として構成されていることだ。しかも、“ジビエはクセが強い”──そんな常識を優しく覆す。きっと全てが“食べ頃”を見極めて仕留められ、しかるべき処理を経て、厨房に届くのだろう。きめ細かい繊維と脂の香り、そして野性味の奥に潜む複雑な旨味が広がる。
それでは、さっそく静岡の森が織りなすフルコース、じっくりご覧いただこう。
「ヒヨドリ」
1つ目のアミューズは、ソテーしたヒヨドリ。脂の旨みに玉ねぎのコクやスパイスを重ねる。
「雉」
2つ目のアミューズは、雉の焼き霜入りの蕪スープ。コンソメのジュレやレモングラスのオイルを重ねる。仕上げに、蜂の巣状の竹墨のジャガイモを乗せて、ユニークに炭の香を感じさせる。
「鹿、猪、鴨」
最後のアミューズは、ジビエが共演したシュー・ファルシ。鹿はレバーで、ムースは猪と鴨、ブロック状に乗せたのは鹿タン。
「猪、鹿、キジバト」
ジビエシャルキュトリーのサラダ仕立て。猪のハート、ヤークトブルスト、ブータンノワール、鹿のソーセージ、キジバトのコンフィ。バルサミコ酢の泡を重ねて。ジビエの1つ1つの個性ももちろんだが、野菜のクオリティーも高い。
「野うさぎ、ハクビシン」
野うさぎは野生味があって、ハクビシンは脂の甘味が特徴。特に後者は、上質な豚って感じ。付け合わせにはタラの芽やこごみのフリット、アミガサタケで作ったというソースが美味い。山の恵み達の再会。
「真鴨、カルガモ」
前者はロティに、後者はコンフィに。檜の香りの胡椒を添えて、森の中へと誘う。
「ヌートリア」
トマト煮込みのソースのパスタ。手打ちでつるんとした口当たりのいいパスタ。ヌートリアの柔らかい肉質とクリアな味わいは鶏のイメージに近い。
「鹿、仔猪」
仔猪(右)の脂の旨みとどんぐりのような香ばしい香りが印象的。まるでイベリコ豚のよう。
「アライグマ、ツキノワグマ」
アライグマ(左)は煮込みで、クマ(右)はロティと煮込みで。クマの脂って本当に甘くて美味しいなぁ
「猪」
ほろ苦い蕗の薹のご飯と猪のガランティーヌの組み合わせ。
静岡の山に息づく命が、ここ『サヴァカ』では料理として再構築され、舌の上で物語を紡ぎ出す。それぞれの獣たちに寄り添う技術と発想、そして驚くほどの食べやすさに、ただただ脱帽。ジビエの概念を更新する体験が、菊川のこの地で待っている。山と料理人がつながると、こんなにも豊かな世界が広がるのか。ご馳走様です。
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【西欧料理サヴァカ】
一皿ずつめくる、静岡の狩猟図鑑。
静岡県・菊川市。山に囲まれたこの静かな町に、全国の食通が密かに通う一軒がある。
それが、『西欧料理サヴァカ』。ジャンルで言えばフランス料理。だが、その実態は“ジビエ”というキーワードにおいて、日本でも類を見ない圧倒的な深度を誇る料理店だ。厨房と猟師との信頼関係に支えられ、地元の山で仕留めた獣たちは、ここで初めて「料理」として命を輝かせる。肉を活かすための低温調理、香りを立たせるスパイス使い、脂や血のニュアンスまでも計算されたソース──ただ珍しいだけじゃない、“旨いジビエ”をここまで成立させた店が、静岡の山あいにあることに、まず驚かされる。
テーブルに置かれたリストには、猪、鹿、鴨などの定番に始まり、ツキノワグマ、ヌートリア、ハクビシン……と、山の住人たちがずらりと並ぶ。もはや狩猟図鑑。でも驚くべきは、このリストが単なる話題性ではなく、きちんと“味”として構成されていることだ。しかも、“ジビエはクセが強い”──そんな常識を優しく覆す。きっと全てが“食べ頃”を見極めて仕留められ、しかるべき処理を経て、厨房に届くのだろう。きめ細かい繊維と脂の香り、そして野性味の奥に潜む複雑な旨味が広がる。
それでは、さっそく静岡の森が織りなすフルコース、じっくりご覧いただこう。
「ヒヨドリ」
1つ目のアミューズは、ソテーしたヒヨドリ。脂の旨みに玉ねぎのコクやスパイスを重ねる。
「雉」
2つ目のアミューズは、雉の焼き霜入りの蕪スープ。コンソメのジュレやレモングラスのオイルを重ねる。仕上げに、蜂の巣状の竹墨のジャガイモを乗せて、ユニークに炭の香を感じさせる。
「鹿、猪、鴨」
最後のアミューズは、ジビエが共演したシュー・ファルシ。鹿はレバーで、ムースは猪と鴨、ブロック状に乗せたのは鹿タン。
「猪、鹿、キジバト」
ジビエシャルキュトリーのサラダ仕立て。猪のハート、ヤークトブルスト、ブータンノワール、鹿のソーセージ、キジバトのコンフィ。バルサミコ酢の泡を重ねて。ジビエの1つ1つの個性ももちろんだが、野菜のクオリティーも高い。
「野うさぎ、ハクビシン」
野うさぎは野生味があって、ハクビシンは脂の甘味が特徴。特に後者は、上質な豚って感じ。付け合わせにはタラの芽やこごみのフリット、アミガサタケで作ったというソースが美味い。山の恵み達の再会。
「真鴨、カルガモ」
前者はロティに、後者はコンフィに。檜の香りの胡椒を添えて、森の中へと誘う。
「ヌートリア」
トマト煮込みのソースのパスタ。手打ちでつるんとした口当たりのいいパスタ。ヌートリアの柔らかい肉質とクリアな味わいは鶏のイメージに近い。
「鹿、仔猪」
仔猪(右)の脂の旨みとどんぐりのような香ばしい香りが印象的。まるでイベリコ豚のよう。
「アライグマ、ツキノワグマ」
アライグマ(左)は煮込みで、クマ(右)はロティと煮込みで。クマの脂って本当に甘くて美味しいなぁ
「猪」
ほろ苦い蕗の薹のご飯と猪のガランティーヌの組み合わせ。
静岡の山に息づく命が、ここ『サヴァカ』では料理として再構築され、舌の上で物語を紡ぎ出す。それぞれの獣たちに寄り添う技術と発想、そして驚くほどの食べやすさに、ただただ脱帽。ジビエの概念を更新する体験が、菊川のこの地で待っている。山と料理人がつながると、こんなにも豊かな世界が広がるのか。ご馳走様です。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 居酒屋ちょーちょ at Izakaya Chōcho
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【居酒屋 ちょーちょ】
火のぬくもり、人のぬくもり。
仙台の夜を知る人なら、きっと誰もが名前を挙げる居酒屋がある。『ちょーちょ』──店内はいつも満席、電話も鳴りやまず、席にありつけるかはタイミング次第という人気店だ。その魅力は、料理の美味しさはもちろん、空間全体に流れる温かさと心地よさ。その中にあって、この店の象徴とも言えるのが、囲炉裏の存在だ。
カウンター中央に構えられた囲炉裏では、串を立ててじっくりと焼かれる魚たちが、静かにその香りと美味しさを膨らませていく。仙台は、炉端焼き文化の発祥地とも言われる場所。その文脈を意識したかはさておき、『ちょーちょ』がこのスタイルを大切に守っているのは偶然ではないだろう。ぜひ味わってほしいのが「とろ鰯の塩焼き」。脂がじゅわりと染み出し、名前に偽りなく“とろける”一尾。一人一本、いや二本でも足りないと思わせる逸品。食べ終わった骨は素揚げにして再提供。最後の最後まで美味しく、無駄なく。
料理は冒頭から手を抜かない。この日のお通しは「海老真薯の蓮根挟み揚げ」。熱を通しすぎず、ふわっとした真薯の中に海老の甘さ。サクッとした蓮根の食感もよく、ひと口目から心をつかまれる。
「お造り」は、胡麻勘八、本鮪、金目鯛、初鰹、浜茹で蛸、とろ鰊の六種盛り。どのネタも素材の魅力を引き出す工夫が光る。脂の強いとろ鰊にはガリを添えるなど、単に“醤油でどうぞ”では終わらせない、細やかな設計が嬉しい。
「アジフライとポテトサラダ」は同じ皿に並べられるが、それぞれが独立した魅力を放つ。アジは小骨を丁寧に取り除いたふわふわの仕上がり。衣の立ち具合が美しく、火入れの技が光る。
「茄子の揚げ浸し」は温度感をおさえ、じんわりと出汁が染みる常温の設え。優しさと落ち着きを感じる一品。
そして名物「土鍋炊き... More
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【居酒屋 ちょーちょ】
火のぬくもり、人のぬくもり。
仙台の夜を知る人なら、きっと誰もが名前を挙げる居酒屋がある。『ちょーちょ』──店内はいつも満席、電話も鳴りやまず、席にありつけるかはタイミング次第という人気店だ。その魅力は、料理の美味しさはもちろん、空間全体に流れる温かさと心地よさ。その中にあって、この店の象徴とも言えるのが、囲炉裏の存在だ。
カウンター中央に構えられた囲炉裏では、串を立ててじっくりと焼かれる魚たちが、静かにその香りと美味しさを膨らませていく。仙台は、炉端焼き文化の発祥地とも言われる場所。その文脈を意識したかはさておき、『ちょーちょ』がこのスタイルを大切に守っているのは偶然ではないだろう。ぜひ味わってほしいのが「とろ鰯の塩焼き」。脂がじゅわりと染み出し、名前に偽りなく“とろける”一尾。一人一本、いや二本でも足りないと思わせる逸品。食べ終わった骨は素揚げにして再提供。最後の最後まで美味しく、無駄なく。
料理は冒頭から手を抜かない。この日のお通しは「海老真薯の蓮根挟み揚げ」。熱を通しすぎず、ふわっとした真薯の中に海老の甘さ。サクッとした蓮根の食感もよく、ひと口目から心をつかまれる。
「お造り」は、胡麻勘八、本鮪、金目鯛、初鰹、浜茹で蛸、とろ鰊の六種盛り。どのネタも素材の魅力を引き出す工夫が光る。脂の強いとろ鰊にはガリを添えるなど、単に“醤油でどうぞ”では終わらせない、細やかな設計が嬉しい。
「アジフライとポテトサラダ」は同じ皿に並べられるが、それぞれが独立した魅力を放つ。アジは小骨を丁寧に取り除いたふわふわの仕上がり。衣の立ち具合が美しく、火入れの技が光る。
「茄子の揚げ浸し」は温度感をおさえ、じんわりと出汁が染みる常温の設え。優しさと落ち着きを感じる一品。
そして名物「土鍋炊き 塩むすび」へ。宮城県産ひとめぼれを使用した炊きたてご飯を、熱々のうちに手で握る。かなりの熱さだろうが、それでも笑顔でポーズを決めるスタッフの姿に、この店のホスピタリティの本質を見る。仕上げに海苔を囲炉裏で炙る演出もまた、香りと温かみを添えてくれる。日本人であればこれ以上の締めを求める人もいないでしょう。笑
火と人の距離が近い店、そこに宿るのは技術だけではない。“うまい”だけじゃない、“うれしい”がある店。『ちょーちょ』は、そんな感情を思い出させてくれる一軒でした。ご馳走様です。
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【仙台中華そば 銘店嘉一 国分町店】
食材の価値を更新する一杯
ラーメン界において、親鳥は“硬い”“臭い”と敬遠されがち。市場では脇役、時には“廃鶏”という不名誉な呼び名さえ与えられてきた。だが、それは素材のせいではない。手間と技術を惜しむ側の都合だ。調理の腕があれば、親鳥は素晴らしい出汁素材であり、最高のチャーシューにもなり得る──仙台・国分町の『仙台中華そば... More
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【仙台中華そば 銘店嘉一 国分町店】
食材の価値を更新する一杯
ラーメン界において、親鳥は“硬い”“臭い”と敬遠されがち。市場では脇役、時には“廃鶏”という不名誉な呼び名さえ与えられてきた。だが、それは素材のせいではない。手間と技術を惜しむ側の都合だ。調理の腕があれば、親鳥は素晴らしい出汁素材であり、最高のチャーシューにもなり得る──仙台・国分町の『仙台中華そば 銘店嘉一 国分町店』は、そんな親鳥の逆転劇を描く舞台だ。
看板の「中華そば」は、親鳥だけで引いた清湯スープ。淡い黄金色に輝く表面からは、鶏脂の旨味が静かに香り立つ。塩と醤油の二択から選べるが、ここでは“醤油”を強く推したい。親鳥由来の香ばしさと、コク深いタレの重なりが見事に調和し、舌の上で多層的な旨味を織りなす。透明感がありながら、骨太。純鶏系スープの可能性を体現した一杯だ。
チャーシュー代わりにのるのも、もちろん親鳥の肉。しっとり柔らかいわけではないが、それがいい。繊維質な肉質をじっくりと咀嚼することで、じわじわと滲み出る旨味と香りが広がっていく。ひと噛みごとに、鶏という素材の奥深さが浮かび上がる。まさに“噛んで楽しむチャーシュー”。麺はやや太めで手打ち風のコシがあり、スープとの絡みも申し分なし。加水率のバランスも良く、食感の満足度が高い。
そして注目すべきは、ラーメンに添える“ご飯もの”。まず「鶏皮」。親鳥の皮を甘辛く煮付けた小鉢で、噛むほどにタレの旨味と鶏脂が滲み出す。これがもう、白飯に合わないはずがない。さらに「鶏飯」。こちらは炊き込みご飯スタイルで、親鳥の肉とごぼうの香りがしっかりと染み込んだ一膳。米のひと粒ひと粒に鶏の出汁が宿っており、噛むたびに土の香りとコクがじんわりと湧き上がる。
評価されなかった素材に、もう一度、光を当てる。そんな静かな決意が、この店の一杯には滲んでいる。派手さはない。だが、素材と真摯に向き合う料理人の誠実さが、舌と心にしっかりと残る。食材の“価値”を更新するような一杯──それが、『嘉一』のラーメンなのだ。
ご馳走様でした。 Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at ピッツェリア デ ナプレ at デナプレ
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【ピッツェリア デ ナプレ(PIZZERIA DE NAPULE)】
仙台で出会う“日本的ナポリピッツァ”
仙台・国分町の一角、煉瓦のファサードに薪が積まれた佇まい。
仙台・国分町の路地裏に、薪の香りを漂わせる一軒『ピッツェリア デ ナプレ(PIZZERIA DE NAPULE)』。赤煉瓦のファサードに山積みの薪、控えめな看板。その佇まいはまるでナポリの街角。肩肘張らない空気感のなかに、本物へのこだわりが隠れている。
『ピッツェリア... More
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【ピッツェリア デ ナプレ(PIZZERIA DE NAPULE)】
仙台で出会う“日本的ナポリピッツァ”
仙台・国分町の一角、煉瓦のファサードに薪が積まれた佇まい。
仙台・国分町の路地裏に、薪の香りを漂わせる一軒『ピッツェリア デ ナプレ(PIZZERIA DE NAPULE)』。赤煉瓦のファサードに山積みの薪、控えめな看板。その佇まいはまるでナポリの街角。肩肘張らない空気感のなかに、本物へのこだわりが隠れている。
『ピッツェリア デ ナプレ(PIZZERIA DE NAPULE)』は、まるでナポリの街角に迷い込んだかのような錯覚を覚えるピッツェリアだ。店内に足を踏み入れると、薪窯の温もりと香ばしい小麦の香りが迎えてくれる。そこにあるのは、カジュアルながらも芯の通った“ナポリピッツァの正統”を掲げる空気感。だがこの店の魅力は、単なる本場再現にとどまらない。日本の風土を丁寧に取り込んだ、まさに“日本的ナポリピッツァ”の完成形だ。
「ナプレスペシャル(税込2,970円)」。
たっぷりの吉田牧場のチーズがとろける上に、無農薬ルッコラがどっさりと。その上を生ハム、サラミ、ハムが重なるように彩り、ミニトマトのフレッシュな甘酸っぱさがアクセントを添える。生地は縁までふっくら、表面は香ばしく焼かれ、小麦の香りがしっかりと立っている。もっちりとした食感の中に、じんわりと塩気が広がっていく構成が見事。塩味の強い素材たちの中でも、それを受け止める生地のポテンシャルが圧倒的だ。
続いて「ロマーナ(税込2,420円)」。
アンチョビとオレガノ、トマトソース、モッツァレラというシンプルな構成ながら、ここまで香りが立ち上るのは素材と火入れの妙。とくにアンチョビは、塩気と旨味が凝縮された上質なもの。黒胡椒が全体を引き締め、オレガノの爽やかさが鼻に抜ける。潔く削ぎ落とした構成だからこそ、生地の香ばしさとチーズのコクが際立つ。
この味わいの背後には、徹底した素材選びと哲学がある。ピッツァ生地には、農薬不使用の全粒粉100%を使用し、トマトはイタリア産。オリーブオイルも添加物不使用の高品質なものを厳選。チーズには、吉田牧場のチーズが使われており、そのミルキーさと豊かな風味は一口で違いがわかるほど。30年以上の付き合いがあるからこそ実現できる、幻とも言える希少なチーズたち。それを作品のようにまとめあげるピッツァ職人たちの技術もまた、“この一枚”にしっかりと刻まれている。
ご馳走様でした。
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at あそび at Garage Kitchen あそび
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【あそび】
“あそび”という名の個性
埼玉県に暖簾を掲げる、どこか遊び心を感じる名前のうどん店『あそび』。そのネーミング通り、ここで味わえるうどんには、ルールに縛られない自由な構成と発想が宿っている。素材や地域性を飛び越え、まるで“うどんで遊ぶ”かのような提案が並ぶ。
例えば「濃厚背脂燕三条系... More
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【あそび】
“あそび”という名の個性
埼玉県に暖簾を掲げる、どこか遊び心を感じる名前のうどん店『あそび』。そのネーミング通り、ここで味わえるうどんには、ルールに縛られない自由な構成と発想が宿っている。素材や地域性を飛び越え、まるで“うどんで遊ぶ”かのような提案が並ぶ。
例えば「濃厚背脂燕三条系 肉うどん」。新潟ラーメンの代表格・燕三条系の背脂たっぷりラーメンと、埼玉地場のしっかりコシのある武蔵野うどんを掛け合わせた、まさに地域をまたぐ一杯だ。甘みを感じさせるほどの背脂に、醤油ベースのつゆが重なり、強い輪郭を持ちながらも飲み口は意外と軽快。海苔やほうれん草といったラーメン的要素も顔を出し、ニンニクを添えることで味の立体感が一段増す。
一方で「肉汁うどん」は、より埼玉らしさを感じさせる構成。ただし、ここでもあそびは忘れない。ひと口目から燻香がふわりと広がり、香りのインパクトでしっかりと個性を主張。分厚くカットされた豚肉がたっぷりと沈み、つけ汁は塩気も強めで力強い輪郭。香り・肉・塩味、それぞれがしっかりと立ち上がり、満足感の高い構成になっている。
二つの看板商品に共通するのは、“遊んでいるようで、ちゃんと着地している”という感覚。無軌道な冒険ではなく、うどんという枠の中で生まれる確かな個性。定番を求めて行く店ではないかもしれないが、ちょっとした驚きと楽しさを求めるなら、立ち寄ってみる価値はある。
ご馳走様でした。
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【金剛苑】
予約の取れない、キタナシュラン焼肉。
江戸川区の住宅街にひっそりと佇む、隠れた焼肉店『金剛苑』。外観は決して洒落たものではなく、時代を感じさせる昭和の香りが漂う、いわゆる“キタナシュラン”系。しかし、この店の真価はそんな見た目に惑わされてはいけない。創業から50年以上、焼肉好きの舌を唸らせてきた名店なのです。
この店のご主人、実は元鮨職人という異色の経歴の持ち主。その影響なのか、寿司桶で提供される「ホルモン」の盛り付けが特徴的。もはやこの寿司桶は、寿司のための道具ではなくホルモンのためにあったのでは?と思わせるほどの圧巻のビジュアル。鮮やかに輝くミノ、小袋、ホルモン、レバー、ハツが整然と並び、その姿は寿司職人の美的感覚が焼肉の世界に投影されたかのよう。視覚から味覚へとつながる期待感が、寿司桶の中にぎゅっと詰まっています。
「ハラミ」を一口噛めば、その柔らかさに驚かされる。しっかりとした肉の繊維を感じながらも、口の中でホロリと崩れる。脂の甘みがじわっと広がり、酢タレがその旨味をさらに引き立てる。
「タン」は一本使いで提供され、部位ごとに異なる食感が楽しめる。タン元の柔らかさと、タン先のコリっとした歯応え。その両方を楽しめるのは、まさに職人技のなせる業。
そして「ロース」と「カルビ」。この2品にはしっかりとニンニクが効いており、ガツンとしたパンチ力が特徴。濃厚なタレに絡んだ肉と、ニンニクの香ばしさが絶妙にマッチしており、食欲を一気に加速させる。これぞご飯泥棒。タレとネギをたっぷり絡めてご飯の上に乗せれば、それだけで無限に白米が進むことでしょう。ダイエット中につき、白飯を我慢するのが必死でした。笑
店内は12席のみのこぢんまりとした空間で、完全予約制。1日1組限定で、店主一人で切り盛りしているため、その分料理のクオリティにブレがない。外観の古さや雑多な雰囲気も、この店の魅力の一部。焼肉の本質に迫る“味”だけで勝負するこのスタイルは、まさに本物の証です。ご馳走様でした。
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【金剛苑】
予約の取れない、キタナシュラン焼肉。
江戸川区の住宅街にひっそりと佇む、隠れた焼肉店『金剛苑』。外観は決して洒落たものではなく、時代を感じさせる昭和の香りが漂う、いわゆる“キタナシュラン”系。しかし、この店の真価はそんな見た目に惑わされてはいけない。創業から50年以上、焼肉好きの舌を唸らせてきた名店なのです。
この店のご主人、実は元鮨職人という異色の経歴の持ち主。その影響なのか、寿司桶で提供される「ホルモン」の盛り付けが特徴的。もはやこの寿司桶は、寿司のための道具ではなくホルモンのためにあったのでは?と思わせるほどの圧巻のビジュアル。鮮やかに輝くミノ、小袋、ホルモン、レバー、ハツが整然と並び、その姿は寿司職人の美的感覚が焼肉の世界に投影されたかのよう。視覚から味覚へとつながる期待感が、寿司桶の中にぎゅっと詰まっています。
「ハラミ」を一口噛めば、その柔らかさに驚かされる。しっかりとした肉の繊維を感じながらも、口の中でホロリと崩れる。脂の甘みがじわっと広がり、酢タレがその旨味をさらに引き立てる。
「タン」は一本使いで提供され、部位ごとに異なる食感が楽しめる。タン元の柔らかさと、タン先のコリっとした歯応え。その両方を楽しめるのは、まさに職人技のなせる業。
そして「ロース」と「カルビ」。この2品にはしっかりとニンニクが効いており、ガツンとしたパンチ力が特徴。濃厚なタレに絡んだ肉と、ニンニクの香ばしさが絶妙にマッチしており、食欲を一気に加速させる。これぞご飯泥棒。タレとネギをたっぷり絡めてご飯の上に乗せれば、それだけで無限に白米が進むことでしょう。ダイエット中につき、白飯を我慢するのが必死でした。笑
店内は12席のみのこぢんまりとした空間で、完全予約制。1日1組限定で、店主一人で切り盛りしているため、その分料理のクオリティにブレがない。外観の古さや雑多な雰囲気も、この店の魅力の一部。焼肉の本質に迫る“味”だけで勝負するこのスタイルは、まさに本物の証です。ご馳走様でした。
