九州ラーメン友理 / Kyushu Ramen Yuri
我が青春の味、九州ラーメンの友理。
今まで8000軒近い料理店をご紹介してきたが、その食べ歩きの原点はここ『九州ラーメン友理』かもしれません。見冨右衛門が育った千葉県君津市の駅前の旧イトーヨーカ堂の隣にあった九州ラーメンのお店。見冨右衛門が卒業した君津高校の生徒は50円値引きだったこともあって、部活終わりに友達たちとよく訪ねたものです。つまり、我が青春の味であり、食べ歩きの最初の店なのです。
現在は木更津市内へ移転を果たしておりますが、昭和45年(1970年)から続く老舗。博多豚骨ラーメンではなく、ご主人の出身という佐世保の豚骨ラーメンがベースになっております。その特徴は豚骨の中でもあっさり系だったり、麺が多加水の柔麺だったりというところに個性があるよう。メニューにちゃんぽんを用意している店も多いようで、友理もその例外ではないようです。
友理特製ラーメン、1345円。
お金のなかった高校時代は普通のラーメンか、奮発してチャーシューメンという感じでしたが、トッピング全部入りの特製をいただきます。見冨右衛門も成長したでしょ?笑 味付け玉子、高菜、ねぎ、キクラゲ、焼き海苔などリッチなトッピング。スープは触れ込み通りで、クリーミーなコクやいい意味での臭みがアタックにありつつも、後半はしつこさのないあっさりとした味わい。麺もまた柔らかめに茹でられており、きっとこれが老若男女誰でも好むだろうアウトプットにつながっている印象です。
鳥の雛が最初に見たものを親だと思い込む本能行動を”刷り込み”と言いますが、見冨右衛門における豚骨ラーメンの刷り込みは、友理によって行われております。博多豚骨の場合でも、かためで食べることを好まないのは、友理の影響が大きいのかもしれません。こういう自己分析も面白いものですね。
せっかくだからと調子に乗って追加注文。青春の頃と違って食べられる量は格段に減ったようで、もうお腹がパンパンです。笑
「長崎ちゃんぽん」
「焼きめし」
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田中華麺飯店
ごますり上手の担々麺!?
北九州市にある黒崎の中華料理店『田中華麺飯店』を訪ねます。
コンセプトは、元気のでる中華。もちろん美味しい食事で元気をということだろうが、そのコンセプトは空間やメニューにもしっかりと反映されております。例えば、店舗の張り紙とかメッセージのテンションが楽しいのだ。名物メニューである担々麺のネーミングも実に面白い。その名もずばり、、
ごますり上手の担々麺!
ただの面白さだけでなく、もちろん味もばっちりと美味しい。胡麻をするのもきっちりお上手で、濃厚でクリーミーなシルエットになっております。それでいて、最後まで飲み干せるほど、塩分と辛味のバランスが良い優しい味わいになっております。旨味がグッと詰まった肉味噌も抜群で、これがスープのインパクトを見事に増強しております。これは美味い。
ちなみに、餃子も専門店顔負けのクオリティー。大きめなサイズで皮のもっちりとサクサクが同居する餃子。肉の風味をメインに種のレベルも非常に高い。
シェフには、この担々麺を黒崎の名物にしたいという想いがあるよう。また、市がすすめる給食事業にも参画するなど、個人だけでなく町全体を元気にしたいという気持ちがビシビシと伝わってまいります。
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あら輝 / Araki
世界を席巻した鮨職人、日本に凱旋。
世界を席巻した鮨職人が日本に帰ってきた。
あの『あら輝』のご主人、荒木水都弘氏が日本へ。まずは、レジェンドの経歴から追ってみましょう。2000年世田谷の上野毛にて開店し、2010年に銀座に移転。2014年にロンドンにて「The... More
越後屋若狭 / Echigo Yawakasa
液体なの?固体なの?驚きのテクスチャーの水羊羹。
夏の風物詩、見た目にも涼しい水羊羹。
今回は、そんな水羊羹の名店をご紹介してまいりましょう。墨田区千歳にある『越後屋若狭』、創業は1740年頃にまで遡る老舗中の老舗でございます。ただし、こちらの水羊羹、なかなかハードルが高い。事前予約必須で、賞味期限は当日なのだ。ただ、それも一度食べればその理由がすぐにわかります。
な、なんだこのテクスチャーは!?
お皿の上に立つのもやっとという柔らかさで、もはや液体なのか固体なのか判別がつかないほど。舌の上に乗せるたびに、口の中で一瞬でとろけていくのです。その読後感も実に品の良いもので、これが高級感にもつながっております。夏の風物詩という言葉にこれ以上ふさわしい水羊羹があるでしょうか。みずみずしさという意味では、きっとこれを超える水羊羹には出会えないでしょう。
一度、この驚きのテクスチャーを味わってみてください。ご馳走様でした。
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手打ちそば 花もも / Teuchisoba Hanamomo
夏の風物詩、すだちそば。
京都御所の南にある蕎麦屋『手打ちそば 花もも』を訪ねます。
屋号は、ご主人の好きな漫画とご主人の苗字が由来だとか。そのご主人、蕎麦処の信州に生まれ、翁達磨グループで腕を磨いた本格派。蕎麦は手打ちにこだわり、二八の割合が作り出すもむっちりとコシのある蕎麦が人気を呼んでおります。
もはや蕎麦における夏の風物詩になった「すだちそば」が人気。涼しげな顔立ちはどこでも定番になってきましたが、下手なすだちそばはその苦味が目立ってしまうもの。そういう意味で、最後までポジティブな印象のままで、出汁の風味とすだちの爽やかな酸味を感じさせます。よく見ると種を丁寧に取り除いているようですが、その影響もあるのかもしれません。神は細部に宿る。塩の塩梅も見事で、優しく爽やかで、ついつい完飲してしまいました。
さらに出汁にはコーティング力もあり、むっちりとした食感との一体感も楽しめます。手打ち感のある不揃いなニュアンスも、口当たりにバリエーションを作って楽しませてくれました。ご馳走様です。
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信濃屋/ Shinanoya
唯一無二の食感。ころうどんって何だ!?
ころうどんって何だ!?
愛知県や岐阜県あたりで食べられている、冷たいうどんのこと。誕生の舞台となったのは、岐阜県の多治見市内にある老舗『信濃屋』。1930年に名古屋で創業したが、空襲の時期に多治見に疎開している。信濃屋が歩いた轍にそのまま「ころうどん」の食文化が根付いているようです。発祥の店という栄誉にふさわしい昭和レトロな雰囲気も味がありますが、店内の撮影NGなので、ぜひご自身の目で確認してみてください。
唯一無二の食感の持ち主!
信濃屋のころうどん、只の冷たいうどんではない。その食感にきっと驚くことでしょう。滑らかで口の中でとろけていくようなアタックに始まり、その先にむっちりとしたコシが待っているのだ。2時間ほども手でこねて、1時間ほども茹でるそうで、このあたりに秘密がありそうです。こんな食感のうどんはかつて出会ったことはありません!
冷たいつゆは、鰹出汁をベースにしたもので、醤油の辛さも甘さも目立ちすぎない絶妙な塩梅。しかも、途中でも濃くも薄くも調整してくれるようです。ちなみに、ころは漢字で香露と書くそうですが、その通りに出汁がほのかに香ります。薬味の生姜や胡麻の活躍も見逃せません。
まだまだお初な体験が残っていたとは。。。笑 素晴らしい食体験になりました。ご馳走様です。
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洋食ホクエツ / Yoshoku Hokuetsu
でかっ!老舗洋食店のメンチカツは必食!
昭和35年創業の老舗洋食店『洋食ホクエツ』を訪ねます。
京急の梅屋敷や大森町が最寄りだが、それぞれ徒歩10分以上というなかなかの立地。それでもランチどきには賑わいを見せる人気店でございます。創業から60年以上の歴史を誇るが、これに比例するようなレトロな雰囲気で迎えてくれます。いわゆる洋食メニューを網羅している印象だが、その中にあって名物に位置付けられるのが「メンチカツ」でございます、
でかっ!
まずはその大きなシルエットに驚かされることでしょう。中身は、肉が詰まっていつつも、ハンバーグを超えるほど柔らかい。肉汁もたっぷりで、ソースの味わいは控えめながら、肉の味わいだけで十分に満足感が高いものになっております。玉ねぎの甘味もい仕事をしております。卓上のソースや辛子については味変に楽しむくらいの位置付けで十分かと思います。
ご馳走様でした。
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BAKERY & BURGER JB'S TOKYO
本場最古のハンバーガーは食パンだった!?
本場最古のハンバーガーは食パンだった!?
ハンバーガーのルーツはドイツとされてますが、爆発的な人気を作り上げたのはアメリカと言っていいでしょう。ちなみに、日本にも第二次世界大戦後に駐留米軍によって持ち込まれたとされております。もはや本場と言っていいアメリカにおいて、発祥の店とされているのが1895年創業の「ルイスランチ」というステーキハウス。まだ現存するお店であり、そのバーガーはのバンズは食パンが務めているそうです。
その最古のハンバーガーをアイデアの原点にしたのが、代々木に誕生した『BAKERY... More
ジラソウ / Girassol
こだわり洋食でみんなを笑顔に!
埼玉県越谷市にある洋食店『ジラソウ (Girassol)』を訪ねます。
“Girassol”とは、ポルトガル語でひまわりという意味。明るい店作りを想いを込めたそうですが、お客さんもきっとひまわりのような笑顔を向けてくれるはず。だって、ハンバーグやオムライスを嫌いな人なんていないもの。笑 そんな前提に甘えずに、ソースもマヨネーズもドレッシングも全てが自家製というから頭が下がります。洋食だけではなくフレンチやイタリアンでの修行経験を持つというシェフならではのスペックでございます。
洋食店の唯一の悩みどころが、魅力的なメニューが多すぎるところ。だが、そんな悩みまでも解決して、我々に笑顔をもたらせてくれます。6種類の主役級のメニューから2つを頼める「ミックスプレート」を提供しているのです。さらに570円追加すれば3種類のミックスプレートまで注文可能になっております!最高!
「ハンバーグ」
肉汁たっぷりという触れ込みだが、ナイフを入れた瞬間に飛び出る肉汁ではない。肉がパンパンに詰まっており、その間間に肉汁が閉じ込められているようなイメージ。肉感が強い上に、口に入れるたびに肉汁を感じられるというわけだ。ソースが山葵風味で、これと肉汁が混ざった見事なオリジナルソースに仕上がっております。
「オムライス」
ふわとろ半熟系のオムライス。ソースは独特な風味のあるデミグラスで、マイルドな味わいになっております。とろとろの卵と混ざり合い、一体感を持ってケチャップライスに相対していきます。
「カニクリームコロッケ」
スペシャリテ的な位置付けにあるのがこれ。俵形ではなく、いわゆるコロッケのフォルムで登場。クリームの味付けの濃厚さが最大の特徴で、蟹の風味をも凌駕しそうな勢いです。揚げたてへのこだわりが強く、音が鳴るほどのサクサク感も特徴です。
ご馳走様でした。
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清寿軒
あなたはどちらのどら焼きが好きですか?
東京には三大どら焼きと呼ばれる名店もあるが、これに歴史でも人気でも劣らぬ名店をご紹介してまいりましょう。日本橋エリアにある『清寿軒』、創業は1861年(文久元年)まで遡ります。
現在では7代目が暖簾を守る老舗中の老舗で、名物のどら焼きの作り方も昔ながらのスタイルを踏襲。その作り方が生み出す個性こそが人気の秘訣になっております。ちなみに、午前中に売り切れてしまうこともしばしばなので、看板に「どら焼きあります」の文字を見たら迷わず飛び込みましょう。笑
「小判どらやき」
普通のどら焼きは2枚の生地で挟むものですが、清寿軒の小判は1枚の生地で餡を挟むスタイル。生地は厚みがありながらも、ふんわりしっとりなテクスチャー。
この中に包まれる粒あんのボリューム感に圧倒されること間違いなし。餡は甘さが控えめ、というよりも、小豆感の残った豆豆しいもの。圧力鍋などを使わずにとろ火で何時間もかけて煮込み、手で混ぜるという手間暇の結果がアウトプットに繋がっております。
ちなみに、「大判どらやき」と2枚の生地を重ねたどら焼きもあるので、ぜひお好みで。
ご馳走様でした。
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