手打ちそば 梅蕎麦 / Teuchisoba Umesoba
なんだ、この極細のせいろは!!
山形市内にある老舗蕎麦屋『手打ちそば 梅蕎麦』を訪ねます。その創業は江戸末期、現在は4代目が暖簾を守ります。山形駅から少し離れた住宅街の中にあるが、それでも待ちができるほどの人気。この結果は、きっとご主人の向上心の強さに他ならない。
ご主人は、老舗の看板にただ頼るのではなく、東京の名店「神田まつや」で修行を重ねた人物。この時に手打ちの技術を学び、機械製麺から切り替えたそうだ。そして、そのこだわりの強さは、唯一無二のシルエットとして帰結している。とにかくそばが驚くほど極細なのだ。これによって触れる表面積が拡大し、十割ならではの風味を爆発的に口の中に広げていきます。塩などで食べても十分満足感が高いが、同じ理由でつゆとの絡みもばっちりなので、それはそれでやはり美味しい。
人気は二色せいろで、この極細のせいろと季節のそばがセットで楽しめる。ちなみに、この季節のそばは茶切りでございました。蕎麦だけ十分だったが、グルメ的な向上心の塊のミトミえもんは天麩羅もオーダー。火入れの具合がよく、特にレアレアな海老のシルエットは技術の高さの証拠だ。この様子なら、きっとどんなメニューを食べても満足できることでしょう。
ご馳走様でした。