國酒 松 /Matsu
宮崎は焼酎の国。10年もの期間、ずっと出荷量日本一を誇ります。
そんな宮崎にはその魅力を伝える、伝道師がいる。宮崎の隠れ家的なグルメスポットとして注目されるウラタチエリアにある『國酒 松』のご主人、小松山龍辰氏でございます。看板はなく完全な隠れ家風ながら、予約がないとなかなか入れないという人気を誇ります。焼酎自体の魅力が客を呼び、伝道師の言葉が客を納得させる、そんなお店なのです。
ちなみに、今回の宮崎ツアーでは「百年の孤独」や「中々」でも有名な黒木本店の5代目とご一緒させていただきました。直前に蔵も見学させていただき、その魅力を具に実感してきたが、小松山氏の言葉が答え合わせが出来ました。最初にいただいたのは、2021年にリリースされた「失われた時を求めて... More
神馬 / Shinme
これも京都の魅力。老舗居酒屋で酒とつまみを。 昭和9年創業、京都の老舗居酒屋『神馬(しんめ)』を訪ねます。 戦争によって休業の憂き目にあうも、90年以上も愛され続ける人気店でございます。いわゆる昭和の酒場な雰囲気だが、芸舞妓の名前の入った京うちわが京都らしい風情を作ります。それに、帰りがけには木製のレジを覗いてみてください。未だ現役を続けるレジスターは、愛され続ける居酒屋を象徴しているかのようです。 同店を切り盛りする3代目は、一見でも居心地が良いような環境を作るプロフェッショナル。もちろん料理のクオリティーも高く、メニューにh定番から旬の食材までお酒の相手として優秀な料理が並びます。ミトミえもんが特におすすめしたいのは、この「鯨ベーコン」。普通のものと燻製のものと2種類楽しませるが、脂身のジューシーさに驚かされます。臭みなどは一切なく、むしろ熟成した香などが芳醇なつまみへと引き上げております。 「鯖きずし」も定番の料理として人気。京都生まれの郷土料理であり、日本海で獲れた鯖を運にために塩漬けしたのが始まりだという。その塩味や酸味がまた酒に合うのだ。締め担う寿司も、また京都生まれた文化。酢で締めたり、焼いたりして保存期間を延ばしたのが始まり。三種盛りでいただきましたが、鯖は酸味で、鱧は醤油と香ばしさで、鯛は千枚漬けの食感と酸味を楽しませます。京都らしい締めにテンション上がります。 これまた定番のチューリップの鶏から揚げも美味。旬の料理には「こっぺ蟹しゅうまい」を注文。内子もたっぷりの餡は幸福の味がします。柚子胡椒がビシッと輪郭を作っております。 日本料理ばかりが注目される京都ですが、こういう居酒屋にもぜひ立ち寄ってほしい。ここにしかない京都の魅力がございます。ご馳走様でした。 I... More
カレー専門店 ビィヤント/ Curry Specialty Restaurant Biyanto
長く続くには理由がある。癖になるカツカレー。
京都にある老舗カレーショップ『ビィヤント』を訪ねます。
創業は1975年、その歴史を物語るようなノスタルジックな雰囲気で迎えてくれます。メニューはチキンやシーフードの用意もありますが、ビーフのみが甘口、中辛、辛口と辛さの段階がラインナップされます。また、看板ではカレー専門店を名乗りますが、もはやカツカレー専門店と名乗った方が良いくらい。なるほど、ほとんどのお客様がカツカレーのビーフを注文しているように見受けられます。笑
カツカレービーフ中辛、1030円。
黄色いターメリックの上には、ロースカツが乗せられ、これを覆いかぶすようにビーフのカレーがかけられております。カレーはとろみやコクがある日本的なアウトプットですが、視認できる唐辛子などのスパイスがじんわりと追いかけてきます。不思議な辛さは癖になる味わい。カツは薄く小さくカットされるが、逆に食べやすくて好感度が高い。油の風味もカレーにポジティブなアシストをしてくれます。
繰り返しになりますが、これは癖になるカツカレー。長く続くには理由があるものだ。ご馳走様です。
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FIL D’OR / フィルドール 誰にも教えたくない店、誰にもそんなお店があるだろう。 もちろんミトミえもんにもある。金沢エリアに限れば、それは間違いなく『FIL D’OR(フィルドール)』だ。地元の食材を活かしたフレンチ仕上げの料理に定評があり、シェフこだわりのナチュールを中心としたワインも魅力。そして、シェフの田川真澄氏にはもう1つの顔がある。 話題になった「FILFIL」という、カカオ豆の選定から製造まで全ての工程を担う手間暇かけたチョコレートブランドのプロデュースも行う。いわゆるビーントゥバーのチョコレートだ。現在はこのチョコレートに注力しているので、料理人としてはお休み中。それでも向かいにあるワインバーにて絶品の料理を振る舞ってくださいました。 「レモンとバターのオムレツ」 「鶏とパプリカの煮込み」 ワインバーですから、ワインもちゃんといただきましょう。 かのジュヴレ・シャンベルタンの作り手であるトラペによるアルザスのワイン。ビオディナミ農法を実践しており、よりナチュールのニュアンスを強く感じます。2種類いただき、「ア・ミニマ・ブラン」が絶品。マンゴーや洋梨のようなニュアンスのあるみずみずしいフレッシュ感が最高です。いい出会い。 素敵でしょ?誰にも教えたくない気持ちが伝わりますよね。ikただ、もうずいぶんと人気店になっておりますので、そろそろ正式にご紹介させていただきました。シェフは、また料理店を復活させたいという気持ちがあるよう。そんな日が今から待ち遠しいですね。ただし、誰にも教えたくない店ですので、復活してもまた誰にも教えないと思います。笑 Everyone... More
Patta Nakameguro
伝説のカレーショップであるデリーやボンベイの系譜に新しい店が加わった。
名前は『Patta Nakameguro(パッタ ナカメグロ)』、2023年12月23日にグランドオープン。仕掛け人の浅田氏は、横浜ボンベイで2年間の修行を経て、六本木に横浜ボンベイを開業した人物。ただ、それは仮店舗という位置づけであり、満を辞してここ中目黒に実店舗をオープンさせた形になります。祝い花には、エイベックスの松浦氏やLDHの名前が並ぶなど、ある意味新人ながら既に只者ではない店なのだと予感させます。笑
Patta(パッタ)... More
やきとんますだ / Yakiton Masuda
荒川区にあるもつ焼き店『やきとん ますだ』へ。
創業60年以上の豚の内臓の卸問屋が経営する下町の隠れた名店でございます。卸というメリットを最大に活かした、鮮度とボリュームが人気の秘訣でございます。それに、母娘で営む下町ならではの接客の距離感も居心地の良さに繋がっているでしょう。店舗はかなり狭めではあるが、むしろこれも雰囲気を作る一助になっております。
店のポテンシャルは「刺し盛り合わせ」で秒で確認できます。大胆なカットと臭みのない味わいに驚かされます。これが卸直営の実力か!内容は、ハツ刺、タン刺、コブクロ刺、センマイ刺。
串も大胆すぎるカットに驚きますが、レバーのぷるんぷるん具合といったらない。内臓にも関わらず、肉を食ったったという充実感がすごいです。笑
「つくね」
「レバー」
「かしら」
「しろ」
つまみも締めメニューも充実しているので、酒場としてもきっちり楽しませてくれます。
「揚げえびせん」
「はんぺんバター」
「煮込み豆腐」
「もつ中辛スープ」
「玉子おじや」
ちなみに、この日はクリスマス。昔からクリスマスにフレンチやイタリアンを食べるのが嫌で、チキン繋がりでいつも焼鳥を食べていたミトミえもん。今年は焼鳥ならぬ焼きとんの店となりました。ついに、全然関係なくなっちゃった。笑
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中華美食 トミーズキッチン / Tommy’s Kitchen
みなさんは六本木にある「香妃園」をご存知だろうか?
界隈で夜中まで遊んだ人たちならきっとご存知でしょう。ミトミえもんが最初に訪問したのは彼此20年近く前ですが、最後の食事は決まって香妃園だったものです。そして、注文するものもいつも同じ。それが「とり煮込みそば」と「ポークカレー」。その味が中目黒でも楽しめると聞いてさっそく訪問させていただきました。
現場は『中華美食... More
とんかつ 大希 / Tonkatsu Daiki 古くからとんかつ激戦区と知られる蒲田エリア、ここに新しいとんかつ専門店が登場した。名前は『とんかつ 大希』、2021年10月のオープンながらすでに繁盛店の様子。激戦区に殴り込む最大の武器は、白いとんかつ。流行りのアプローチではあるが、既存の蒲田のとんかつ店にはなかったことが人気の秘訣かもしれません。 上白ヒレかつ定食(2個)、2200円。 白い衣になるのは、じっくりと低温調理をしたため。桜色に仕上がったとんかつは、一切の抵抗なく歯の侵入を受け入れるような、ふんわりとした口当たりが最大の魅力。その工程の効果は抜群で、柔らかさの上にたっぷりの肉汁の閉じ込めに成功しております。ロースよりは淡白なはずだが、ジューシーな食後感すら残します。衣もまた口溶けがよく、まるで雪のように口の中でフワッと消えていきます。しかも、嫌な油のニュアンスは一切なく。 調味料も豊富で、塩で、出汁醤油と和辛子で、鰹出汁のみぞれ汁でと3つの提案がありますが、個人的には塩でシンプルがおすすめです。クオリティーの高いものに余計なものは必要ない。 羽釜で炊いたツヤツヤのご飯も好感度が高い。とんかつ店には珍しく、お通しがついてくるのも嬉しいポイント。しかも、その1つが岩中豚のサルシッチャだったり。 しっかりした個性と細部へのこだわりを見せてくれるとんかつ店。なるほど、激戦区で人気を着々と獲得しているわけだ。 A... More
薬膳スープカレー・シャナイア/Yakuzen Soup Curry Shania
『薬膳スープカレー・シャナイア』を訪問。
看板をはじめ至る所に猫達がいて、まるでジブリの世界に放り込まれたような錯覚に陥ります。住宅街への配慮なのか整理券の仕組みを採用しているが、その待ち時間から人気っぷりが窺えます。
スープカレーには元々薬膳のエッセンスを感じますが、屋号含めてこれを敢えて全面に打ち出しております。シェフのキャリアはフレンチからスタートしているようですが、中華の薬膳レストランで働いた経験もあり、本格的な料理人が本格的に薬膳を学んだということか。
メニューは、メインの食材を選び、スープのベース、辛さ、トッピング、ご飯の種類と選ぶ。
僕はいつでも最もベーシックなものを選ぶので、注文したのは以下。皆様も、好みに作れるカレーのカスタマイズをぜひ楽しんでみてください。
「チキンと野菜のスープカレー」
「オリジナルスープ」
「中辛」
「ターメリックライス」
第一印象は深みのあるスープ。生薬とオリジナルスパイスが作る薬膳感だけに止まらず、ただシャバシャバした感じではなく、コクがあるのが面白い。これが同時に満足感にも繋がっていきます。10種以上にも及ぶ野菜も丁寧に調理が施されており、シェフの料理経験の豊富さが見えてくるよう。根菜やきのこも捨てがたいが、個人的にはオクラがお気に入り。熟成させたというチキンもほろほろで、全体との一体感を見せてくれます。
スープの薬膳だけではなく、たくさんの野菜やヘルシーなチキン、心の薬になる素敵な空間など、たくさんの癒しを提供してくれます。ご馳走様でした。
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勢太 / Seita
中毒者続出!?名物のにんにくサガリがやばい。
名古屋の人気焼肉店『勢太』を訪ねます。
名古屋の繁華街からは慣れた住宅街にポツンとありますが、店内の活気は繁華街のそれを超えております。店主は、同じく名古屋の焼肉の名店である馬力屋のご出身で、その遺伝子をきっちりと引き継いでおります。それが両店の名物である中毒者を生み続ける「にんにくサガリ」だ。もうその見た目から涎が出てしまうほど、サガリの上にはたっぷりのニンニクが盛り付けられます。あっさりめの部位のはずが、とんでもないパワーで口の中に飛び込んできます。これ、一生食べれるわぁ。笑
インパクトのあり過ぎる名物が目立ちますが、肉質へのこだわりも強いよう。外看板には「真剣に食べる程旨い 勢太の塩焼肉」なんて書かれますが、塩味がオススメなのは自信がある証拠です。厚みのある「タン」は下味もしっかりな上に、旨味の強いタン元を使っているそうで、十分な満足感。ジューシーかつ思わず笑みが出る柔らかさ。脂がたっぷりにつき、一度に2枚しか焼けない「塩ホルモン」も必食メニューの1つ。
締めには、やはり馬力屋の名物でもあるチャーハンが人気だが、冬季限定のタンライスも捨てがたい。タンシチューのご飯あり版と思ってもらえば大丈夫。確かに寒い季節に身体の温まる逸品でございます。
ミトミえもんも完全に中毒者の仲間入り。笑
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