バール アリメンターリ ダニエラ / BAR ALIMENTARI DANIELA 世田谷の住宅街にあるイタリアン『バール アリメンターリ ダニエラ (BAR ALIMENTARI DANIELA)』を訪ねます。 全体的にイタリアンのトーンでありつつ、どこか可愛らしい雰囲気。テラス席なんかは特にそんな印象で、ペットの同伴なんかもオッケーなんだとか。目の前が完全に住宅ではあるけれども。笑 同店は、六本木の「ラスフォリーナ」、外苑前の「エミリア」などと姉妹店。エミリアなどは手打ちのパスタが評判ですが、世田谷の姉妹店も同じ魅力を持ち合わせております。 パスタが美味い! 「タヤリン」 目の前ですった黒トリュフをかけて。姉妹店のエミリアでも名物的な位置付けですが、この卵を練り込んだ極細パスタが美味いんだ。乳化したバターソースがねっとりと絡みつき、濃厚な味わいを演出。香りの豊かなトリュフがいいアクセントになっております。 「からすみのコルドネッティ」 コルドネッティとは、ボローニャ地方の手打ち卵入りのパスタのこと。レモンパスタと言っていいほど、爽やかな酸味をぐっと効かせております。からすみは旨味と塩気を与えてくれますが、パン粉を一緒にまぶすことで、その力が倍増しているような印象。パスタの温度でからすみが溶け出して、パン粉がその旨味を吸収しております。トマトの違った角度の酸味もいいアクセント。 前菜やメインもデザートも! 「川場村ブラータチーズのカプレーゼ」チーズのコクが深い。バジルのアクセントも最高。 「福岡県産”ふるの牛”と黒トリュフのカルパッチョ」クリアな旨味のお肉に、塩気とオリーブオイルの香り 「ひな鳥モモ肉ロースト... More
トウキョウ バワン / TOKYO BHAVAN
飯田橋に誕生した、新しいダバインディア系。
2023年4月、南インド料理の火付け役とも言われた「ダバインディア」が暖簾を下ろした。
同店は南インド料理のブームを作っただけではなく、ダバインディア系とされる多くの出身者を輩出しております。今回はその1つである飯田橋の『TOKYO... More
玄水 / Gensui
蕎麦仙人が提唱する古式蕎麦って何だ!?
これは、名古屋にある蕎麦の名店『玄水』が提唱する蕎麦だ。日本の蕎麦は収穫量の増加を目指して品種改良を繰り返し、その土地ごとに育てられてきた在来種が減少した歴史があります。その中でもわずかに生き残った在来種にこだわった蕎麦、それが古式蕎麦なのです。
これを体現するのは、名古屋で蕎麦仙人とも称される高橋長次郎氏。蕎麦を打つこと40年以上の大ベテラン。蕎麦における全ての”なぜ”に答えてくれるので、蕎麦へのピントが鮮明になってまいります。そんな仕入れたての知識も織り交ぜつつ、ラン限定の「蕎麦三昧」コースをご紹介させていただきます。
「先付」
蛍烏賊の西京味噌和え
「八寸」
鴨炙り、板わさ、あん肝の旨味、自家製湯葉豆腐、焼き味噌。ちなみに、蕎麦前に置いて焼き味噌は定番だが、これは醤油が登場するまでは味噌で食べた名残なんだとか。
「そばがき」
祖谷在来種。徳島県の祖谷村の蕎麦だが、この土地は日本三大秘境といわれているそう。隔絶した立地がゆえに在来種が生き残ったのでしょうか。厳しい気候は蕎麦にとってはポジティブで、まろやかな風味と甘味が魅力なんだとか。なるほど、出来立てならではのテクスチャーのそばがきからは十分な甘味が匂い立ちます。美味い。
ここから天麩羅。専門店顔負けのカラッとした仕上がりが魅力。特に皮付きの新じゃがなど、皮をカリカリに油で焼き上げ、中はホクホクに仕上げる。
「海老頭」
「車海老」
「原木椎茸」
「新じゃが」
「牡蠣」
「タラの芽」
ここから蕎麦。なんと4種類も続きます。もちろんその全てが在来種。しかも、蕎麦によって全て水の硬度を変えて打つという徹底っぷり。その土地のテロワールを引き出すのには、そこの水が一番良いに決まってるからと。確かにそうだが、言うは易し行うは難し。さすが蕎麦仙人だ。
「伊吹在来種」
日本のルーツとされる在来種。香りの強さと野生味のある味わいが特徴。
「丸岡在来種」
在来種の中では一番メジャーだろう。福井県が誇る在来種で、香りも食感も粘りもかなり強い。
「椎葉在来種」
在来種というだけで希少だが、その中でもさらに希少という在来種。年間たったの3トンしか生産がないのだとか。粘りも弾力も何もかも強い。
「比和在来種」
広島県産の在来種を鬼おろしにて。
これらの蕎麦と合わせる選択肢も多く用意される。キリリと鰹が効いた出汁、脂も落ちて濃厚な味わいの鴨汁、さらには大根の絞り汁の3種類。もちろん塩や山葵でシンプルに食べるのもよし。ちなみに、蕎麦は最初は大根の絞り汁で食べる文化だったそうで、その体験も味わえます。薬味にネギが参加していないのも特徴ですが、ネギはもともと冷蔵庫のない時代の臭い消しの役割だったのだとか。つまり、ネギは蕎麦の風味までも奪ってしまうから使用しないそうです。本当に勉強になります。ご馳走様でした。
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コーヒーハウス マキ / COFFEE HOUSE maki
懐かしいけど新しいモーニングセット! 京都の出町柳エリアにある喫茶店『コーヒーハウス マキ (COFFEE HOUSE maki)』へ。創業1996年、2代続く昔懐かしい雰囲気の喫茶店。朝の8時半の開店とともに、地元の人々だけでなく観光客でも賑わう人気店でございます。 人々を惹き寄せるのは名物の「モーニングセット」。 懐かしいけど新しい、新しいけど懐かしい、そんなアウトプットのトーストが名物。パンの耳を器にして、ゆで卵やハムやサラダが盛り付けられます。くり抜かれた部分はカリカリに焼きあげ、染み込んだバターの風味が口いっぱいに広がります。ハムやゆで卵をパンのお供にして食べすすめるもよし。 耳をどう食べるかが問題になるが、いろんな方法が提唱されております。例えば、サラダにかかってるオーロラソース的なドレッシングをつけて食べてもよし。常連さんにもなると、耳だけまたトーストしてもらうなんて技もあるらしい。地元でも愛され続ける喫茶店ならではのエピソードですね。 懐かしいけど新しいモーニングセットをどうぞ! Visit... More
功刀屋 旗の台本店/ Kunugiya 餅うどんって何だ!? それは、2017年創業、旗の台にあるうどん店『功刀屋』が提唱するうどんだ。文字通り、お餅のようにモチモチしたうどんなのだろうが、まずそのアプローチが新しい。一般的な圧力鍋のメリットといえば、高温になるので短時間で調理が可能なのこと。それによって肉や野菜などが煮崩れなどなく芯まで柔らかく仕上がることが挙げられます。これをうどんに応用するとどうなるのだろうか。 結論、モチモチになります。笑 餅うどんとはよく言ったものです。もっちりした食感で、例えるなら生パスタのイメージに近いか。讃岐うどんのように伸びるようなコシも持っており、跳ね返す弾力とふんわりとした柔らかさが同居しております。まるで、煮魚がカタチを保持したままふわっと柔らかいかのように。なるほど、圧力鍋か。 そのうどんの食べ方の提案は豊富だが、一番人気は「明太子クリーム餅」。桶に入った登場しますが、そのシルエットも魅力を倍増させます。ご紹介の通り生パスタ感があるので、カルボナーラ的な雰囲気を強く感じます。ただ、出汁の風味も根底にあるのでしょう、強すぎないどこかほっこりとする味。アクセントは、明太子の辛味、素揚げした山芋の油と食感、舞茸の風味などが務めております。 餅うどん、それはそれは面白いうどんでございました。ご馳走様です。 Visit... More
粟餅所・澤屋 / Awamochidokoro Sawaya
1682年。老舗の名物は粟餅。
それにしても京都という街には老舗が多い。
まるで金太郎飴のように、どこを切っても老舗が登場してまいります。しかも、歴史が数十年レベルはまだまだよちよち歩きで、数百年レベルを持って老舗と呼ばれます。今回ご紹介する『粟餅所・澤屋』もその1つ。1682年、北野天満宮の茶店として誕生。世は生類憐れみの令の徳川綱吉の時代。ゆうに創業300年超えと、やっぱり京都は老舗の金太郎飴だ。
建屋は老舗にふさわしい雰囲気で、タイムスリップした茶屋のような空間。提供されるのは名物「粟餅」、文字通り粟で作ったお餅だ。ふんわりと柔らかいタッチなのはこれが理由の1つなのかも。賞味期限が当日限りという出来立てだけが作り出せるテクスチャーという部分も大いにあると思いますが。甘さ控えめの上品なこしあん、きめが細かいきなこと2種いただきました。
老舗の1つの価値は変わらないことだと思います。きっと当時は砂糖が高価だったので、当然甘さも控えめだったことでしょう。味付けの方向性も、その価値を継続するキーになっていると思われます。手土産にもおすすめですが、何しろ賞味期限が当日なのでそこだけお気をつけください。ご馳走様でした。
1682.... More
炭火焼肉ふちおか / Fuchioka
うわぁ、何を食べても美味い!経堂の絶品焼肉。 世田谷区の経堂にある焼肉店『炭火焼肉ふちおか』を訪ねます。 市ヶ谷にある焼肉の名店「炭火焼肉なかはら」より独立。オーナー店主の渕岡弘幸氏は、師匠と同じように苗字を屋号に据えております。名前の方向性ばかりでなく、仕入先、技術、知識などまできっちり継承しているようです。ランクの高い黒毛和牛へのこだわり、手切りにこだわりなど共通点も多い。 さっそくいただいた名物のサーロインの盛り付けなどもそう。しかも、現在の市ヶ谷の店舗ではなく、前身である荒川区にあった「七厘」を思い出すシルエットでございます。味も素晴らしい。融点が低いのかカットが素晴らしいのか。口の中で肉の繊細な脂が溶け出し、旨味だけが余韻に残ります。つけだれの用意もあるが、個人的にはそのまま食べることをおすすめしたい。 タンなどもいただきましたが、これもタン元ばかりを使用しているそうで、その食感と味わいは格別。赤身のシンシンなども派手さはなくとも肉の旨味をきっちり伝えるもの。何を食べても美味しい。 最後は冷麺でさっぱり締め。今回はアラカルトでいただきましたが、ぜひ次回はコースでいただいてみたい。だって、コースは、これだけのラインナップでたったの8000円ですから! 「前菜3種」 「彩りサラダ」 「焼きもの6種」(タレ)サーロイン(... More
インドカレー フジヤ / Indian Curry Fujiya
『インドカレー フジヤ』、日本橋小舟町にて復活。
日本橋三越前で下駄屋として、初代が1908年に藤屋を創業。時代の変化を読み取り、1996年に3代目がカレー屋として転身しております。それから多くのファンを抱える人気店へと成長したが、2021年に閉店。カレーファンをたちを悲しませた出来事でしたが、翌年にここ日本橋小舟町の地にて再オープンを果たしております。
チキンカレー、800円。
シルエットに変化なし。カレーを入れる器も同じものを使用しております。特徴は、たっぷりの玉ねぎが作る甘味と後を追いかけてくる強烈なスパイス。スープがなくなるまで煮込むとのことで、濃厚さを手に入れており、辛さもあいまってご飯と相性がバッチリに。ゴロっとした骨つきのチキンも食べ応えあり。
こんな美味しいカレーがなくなったら困る!復活おめでとうございます、ありがとうございます。
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DEWAN 幕張店 / DEWAN Makuhari
千葉県には三大バターチキンと呼ばれるお店がある。
その1つを担うのが、1991年創業のインド料理店『DEWAN 幕張店』。ちなみに、三大は検見川にある「シタール」と船橋にある「サールナート」とで並び称されております。実はDEWANのシェフはその「シタール」出身だったりと、バターチキンが名物たるや必然なのかもしれません。もう少し細かく見るとシェフの経歴は、インドのデリーで働き、六本木のモティ、シタールと渡り歩く。その全てが北インドのルーツになっており、やはり北インド料理を代表するるバターチキンへの期待が高まります。
さっそくいただいてみましょう。
注文は、タンドリーランチ。カレー1種、サラダ、タンドリーチキン、チキンティッカ、ナン、ライス、ドリンクの内訳ですが、これで1300円はかなりのお値打ち。カレーは複数の中から選択できますが、もちろん一番人気はバターチキン。クリーミーかつコクのあるカレーで、そのとろみが甘さと奥にあるスパイスをじっくりと感じさせます。辛さはほぼないですが、コクの強さがご飯やナンへと駆り立てます。炭火焼したというチキンも同じく。
北インド料理の主食はナン。クミンの入ったライスも好感度が高いが、やはりナンのクオリティーが高い。パリッと焼けた表面ともちっとした食感が最高です。ご馳走様でした。
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炭焼 金竜山 / Kinryuzan
ルーティーンの登山、『金竜山』へ。今回が22回目。
もちろん毎回満足感が高いが、自分の好きなゲストをお連れすることがライフワークに。笑 注文も食べてほしいメニューばかりのルーティーンで。みんなの笑顔が僕の幸せです。僕が笑顔にしてるわけじゃないけど。笑
「上たん塩」
「上ハラミ」
「特上ロース」
「サーロイン」
「ユッケジャンクッパ」
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