コーヒーハウス マキ / COFFEE HOUSE maki
懐かしいけど新しいモーニングセット! 京都の出町柳エリアにある喫茶店『コーヒーハウス マキ (COFFEE HOUSE maki)』へ。創業1996年、2代続く昔懐かしい雰囲気の喫茶店。朝の8時半の開店とともに、地元の人々だけでなく観光客でも賑わう人気店でございます。 人々を惹き寄せるのは名物の「モーニングセット」。 懐かしいけど新しい、新しいけど懐かしい、そんなアウトプットのトーストが名物。パンの耳を器にして、ゆで卵やハムやサラダが盛り付けられます。くり抜かれた部分はカリカリに焼きあげ、染み込んだバターの風味が口いっぱいに広がります。ハムやゆで卵をパンのお供にして食べすすめるもよし。 耳をどう食べるかが問題になるが、いろんな方法が提唱されております。例えば、サラダにかかってるオーロラソース的なドレッシングをつけて食べてもよし。常連さんにもなると、耳だけまたトーストしてもらうなんて技もあるらしい。地元でも愛され続ける喫茶店ならではのエピソードですね。 懐かしいけど新しいモーニングセットをどうぞ! Visit... More
功刀屋 旗の台本店/ Kunugiya 餅うどんって何だ!? それは、2017年創業、旗の台にあるうどん店『功刀屋』が提唱するうどんだ。文字通り、お餅のようにモチモチしたうどんなのだろうが、まずそのアプローチが新しい。一般的な圧力鍋のメリットといえば、高温になるので短時間で調理が可能なのこと。それによって肉や野菜などが煮崩れなどなく芯まで柔らかく仕上がることが挙げられます。これをうどんに応用するとどうなるのだろうか。 結論、モチモチになります。笑 餅うどんとはよく言ったものです。もっちりした食感で、例えるなら生パスタのイメージに近いか。讃岐うどんのように伸びるようなコシも持っており、跳ね返す弾力とふんわりとした柔らかさが同居しております。まるで、煮魚がカタチを保持したままふわっと柔らかいかのように。なるほど、圧力鍋か。 そのうどんの食べ方の提案は豊富だが、一番人気は「明太子クリーム餅」。桶に入った登場しますが、そのシルエットも魅力を倍増させます。ご紹介の通り生パスタ感があるので、カルボナーラ的な雰囲気を強く感じます。ただ、出汁の風味も根底にあるのでしょう、強すぎないどこかほっこりとする味。アクセントは、明太子の辛味、素揚げした山芋の油と食感、舞茸の風味などが務めております。 餅うどん、それはそれは面白いうどんでございました。ご馳走様です。 Visit... More
粟餅所・澤屋 / Awamochidokoro Sawaya
1682年。老舗の名物は粟餅。
それにしても京都という街には老舗が多い。
まるで金太郎飴のように、どこを切っても老舗が登場してまいります。しかも、歴史が数十年レベルはまだまだよちよち歩きで、数百年レベルを持って老舗と呼ばれます。今回ご紹介する『粟餅所・澤屋』もその1つ。1682年、北野天満宮の茶店として誕生。世は生類憐れみの令の徳川綱吉の時代。ゆうに創業300年超えと、やっぱり京都は老舗の金太郎飴だ。
建屋は老舗にふさわしい雰囲気で、タイムスリップした茶屋のような空間。提供されるのは名物「粟餅」、文字通り粟で作ったお餅だ。ふんわりと柔らかいタッチなのはこれが理由の1つなのかも。賞味期限が当日限りという出来立てだけが作り出せるテクスチャーという部分も大いにあると思いますが。甘さ控えめの上品なこしあん、きめが細かいきなこと2種いただきました。
老舗の1つの価値は変わらないことだと思います。きっと当時は砂糖が高価だったので、当然甘さも控えめだったことでしょう。味付けの方向性も、その価値を継続するキーになっていると思われます。手土産にもおすすめですが、何しろ賞味期限が当日なのでそこだけお気をつけください。ご馳走様でした。
1682.... More
炭火焼肉ふちおか / Fuchioka
うわぁ、何を食べても美味い!経堂の絶品焼肉。 世田谷区の経堂にある焼肉店『炭火焼肉ふちおか』を訪ねます。 市ヶ谷にある焼肉の名店「炭火焼肉なかはら」より独立。オーナー店主の渕岡弘幸氏は、師匠と同じように苗字を屋号に据えております。名前の方向性ばかりでなく、仕入先、技術、知識などまできっちり継承しているようです。ランクの高い黒毛和牛へのこだわり、手切りにこだわりなど共通点も多い。 さっそくいただいた名物のサーロインの盛り付けなどもそう。しかも、現在の市ヶ谷の店舗ではなく、前身である荒川区にあった「七厘」を思い出すシルエットでございます。味も素晴らしい。融点が低いのかカットが素晴らしいのか。口の中で肉の繊細な脂が溶け出し、旨味だけが余韻に残ります。つけだれの用意もあるが、個人的にはそのまま食べることをおすすめしたい。 タンなどもいただきましたが、これもタン元ばかりを使用しているそうで、その食感と味わいは格別。赤身のシンシンなども派手さはなくとも肉の旨味をきっちり伝えるもの。何を食べても美味しい。 最後は冷麺でさっぱり締め。今回はアラカルトでいただきましたが、ぜひ次回はコースでいただいてみたい。だって、コースは、これだけのラインナップでたったの8000円ですから! 「前菜3種」 「彩りサラダ」 「焼きもの6種」(タレ)サーロイン(... More
インドカレー フジヤ / Indian Curry Fujiya
『インドカレー フジヤ』、日本橋小舟町にて復活。
日本橋三越前で下駄屋として、初代が1908年に藤屋を創業。時代の変化を読み取り、1996年に3代目がカレー屋として転身しております。それから多くのファンを抱える人気店へと成長したが、2021年に閉店。カレーファンをたちを悲しませた出来事でしたが、翌年にここ日本橋小舟町の地にて再オープンを果たしております。
チキンカレー、800円。
シルエットに変化なし。カレーを入れる器も同じものを使用しております。特徴は、たっぷりの玉ねぎが作る甘味と後を追いかけてくる強烈なスパイス。スープがなくなるまで煮込むとのことで、濃厚さを手に入れており、辛さもあいまってご飯と相性がバッチリに。ゴロっとした骨つきのチキンも食べ応えあり。
こんな美味しいカレーがなくなったら困る!復活おめでとうございます、ありがとうございます。
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DEWAN 幕張店 / DEWAN Makuhari
千葉県には三大バターチキンと呼ばれるお店がある。
その1つを担うのが、1991年創業のインド料理店『DEWAN 幕張店』。ちなみに、三大は検見川にある「シタール」と船橋にある「サールナート」とで並び称されております。実はDEWANのシェフはその「シタール」出身だったりと、バターチキンが名物たるや必然なのかもしれません。もう少し細かく見るとシェフの経歴は、インドのデリーで働き、六本木のモティ、シタールと渡り歩く。その全てが北インドのルーツになっており、やはり北インド料理を代表するるバターチキンへの期待が高まります。
さっそくいただいてみましょう。
注文は、タンドリーランチ。カレー1種、サラダ、タンドリーチキン、チキンティッカ、ナン、ライス、ドリンクの内訳ですが、これで1300円はかなりのお値打ち。カレーは複数の中から選択できますが、もちろん一番人気はバターチキン。クリーミーかつコクのあるカレーで、そのとろみが甘さと奥にあるスパイスをじっくりと感じさせます。辛さはほぼないですが、コクの強さがご飯やナンへと駆り立てます。炭火焼したというチキンも同じく。
北インド料理の主食はナン。クミンの入ったライスも好感度が高いが、やはりナンのクオリティーが高い。パリッと焼けた表面ともちっとした食感が最高です。ご馳走様でした。
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炭焼 金竜山 / Kinryuzan
ルーティーンの登山、『金竜山』へ。今回が22回目。
もちろん毎回満足感が高いが、自分の好きなゲストをお連れすることがライフワークに。笑 注文も食べてほしいメニューばかりのルーティーンで。みんなの笑顔が僕の幸せです。僕が笑顔にしてるわけじゃないけど。笑
「上たん塩」
「上ハラミ」
「特上ロース」
「サーロイン」
「ユッケジャンクッパ」
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TANE
別府市駅前本町にあるカレーショップ『TANE (タネ)』を訪ねます。
店内はナチュラルテイストな空間で、漂う空気感のオシャレ度が只者ではない。まるで下北沢のオシャレなカフェに来たかのような雰囲気。センスが際立つのは、空間ばかりでなくもちろんカレーも。シェフは本場インドに何度も足を運んで南インド料理を学んだそうで、俄然期待が高まります。
メニューは、南インドの定食であるミールスを提供。別府ではまだまだミールスの認知度が低いそうで、丁寧に説明をしてくれるが、ある意味でパイオニア的なポジションということが伝わる。基本は野菜や豆だけで作られるベジミールスが主役で、魅力的な野菜の産地である大分と実にマッチしたアプローチだ。ちなみに、ノンベジのメニューも、チキンとマトンの2つが追加で注文可能になっております。
11時から反時計周りに、
「サンバル」スパイスを使ったスープ。完全に味噌汁的ポジションで、野菜の甘みをしっかり感じさせます。
「ラッサム」トマトの酸味と黒胡椒の刺激で構成されたスープ。
「モール」自家製のヨーグルト
「アチャール」インドの漬物。大分の特産品であるカボスで作るのがにくい。強い酸味。
「チャトニ」インドのソース
「副菜」ジャガイモと豆
「エリセリ」ココナッツと南瓜
「野菜」青菜。これは苦味を担当。
全ての味わいに個性があり、混ぜて食べればその度に味が変わります。12時の場所にあるチキンカレーと明後日の場所にあるマトンを混ぜれば、たちまちインパクトのある味わいに。両方ともコクがたっぷりなので、その効果をビビッドに感じることができます。もちろん野菜達も魅力的だが、個人的にはこのチキンが優勝。
ちなみに、別府にはカレーショップが多いことはご存知ですか?外国人留学生数が日本一の大学があり、アジアの文化が急激に流入しているらしいです。別府が近いうちに、カレーの街になるかも!?その先駆者として、「TANE」の名前は刻まれることでしょう。
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中華ダイニング 一途一心 / Itizuisshin
亀有にある中華料理店『中華ダイニング 一途一心』を訪ねます。
オーナーシェフである臼井氏は、20代で同店を創業させておりますが、「南国酒家」や「ステーションホテル」を渡り歩くなど実績は十分。屋号は、ひたすらに、ひたむきにという意味の一途一心が使われますが、そのネーミングにシェフの性格が伝わってまいります。ワンオペで調理や接客を行う姿は、まさに一途一心。
ランチメニューは三種。
中華料理を名乗る店で、シンガポール料理である「ラクサヌードル」の存在が異彩を放ちます。笑 実は彼のキャリアの中にはシンガポール料理店も含まれるのだとか。周囲に坦々麺の専門店が多かったがために、少しひねった選択をしたとのこと。さっそくいただいてみましょう。
ラクサヌードル、1300円。
スープからはコクがたっぷりと感じられるが、海老のペーストとココナッツミルクを使ったもの。癖になる味わいで、レンゲと箸が止まらない。スープのレベルアップには敢えて砕いたのだろう挽肉も寄与する。スープと一体化して、ビルドアップに成功しております。ぶりんぶりんの海老の食感などは中華料理人の矜持を感じるクオリティー。麺は柔らかな卵麺が使われており、スープとの一体感も強い。担々麺にアジアテイストを加えたようなアウトプット。パクチーもいい味を出しております。
ワンタンのようにつるんとした「餃子」、雲丹と豆乳を包んで濃厚な味わいの「春巻き」など、夜のポテンシャルの高さを感じる料理も体験。一途一心に腕を振るう臼井氏の中華をぜひお楽しみください。ご馳走様でした。
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串駒本店 / Kushikoma Honten
銘酒居酒屋の先駆け存在『串駒本店』をご存知だろうか?
創業は1980年、いち早く日本酒専用の冷蔵庫を採用するなどして酒蔵からの信頼を獲得。その信頼の強さは、希少酒のラインナップを見れば説明の必要もない。特に、入手の困難度が最も高いと呼ばれる十四代のラインナップには驚かされます。ちなみに、日本に十四代ありと知らしめたのは串駒である、と言われております。いち早くその魅力に気づいた先代の眼力にも驚かされます。
ちなみに、これは十四代の純米大吟醸「酒未来」。フレッシュで甘さのある味わいに関わらず、キレが良く輪郭のある日本酒だ。やっぱり、十四代は美味しい、、、
料理も計ったように日本酒と抜群の相性を発揮する。刺身や珍味はもちろんのこと、屋号の由来ともなっている串揚げ、名物とされるいしり餅、どれも自ずと日本酒を欲してしまうものばかり。
「お通し」あん肝最中、姫サザエ、穴子棒鮨、マスカルポーネの白和え
「梅の茶碗蒸し」
「刺身」本鮪、〆鯖、アオリイカ、煮蛸、鯛、平目の雲丹巻き
「串駒手巻きコロッケ」ほっとする味。笑
「串揚げ5種」マッシュルームうずら、エリンギ、トマトベーコン、長芋、豚肉
「いしり餅」先代の奥様が囲炉裏で焼く名物。きりたんぽのような雰囲気だが、醤油は魚醤だったり、いしるで炊いたご飯だったり、やはり日本酒にアジャストしていきます。
「珍味三種」烏賊塩辛、甘海老塩辛、烏賊の肝醤油漬け。日本酒を一生飲める、、、笑
「鮨駒」えんがわ、アオリイカと雲丹、漬け鮪と高菜。面白い組み合わせばかり。
銘酒居酒屋の先駆け存在は、今でも一番前を走る素晴らしいお店でした。ご馳走様です。 Have... More