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Restaurants
- ミトミ えもん added a new meal Dinner at Bar Nea名駅店 at Neat Meieki
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【Bar Nea名駅店】
名駅に構える『Bar Neat 名駅店』。栄にある本格派バー『Bar Neat』の姉妹店であり、その重厚な世界観を継承しながらも、より間口を広げる役割を担った一軒だ。本店がウイスキーと静かに向き合う“深度”の店だとすれば、こちらはその入口として機能する存在。本格性はそのままに、距離だけを縮める設計がなされている。
その本店のエッセンスを最も色濃く感じるのがウイスキーのラインナップ。この日は「バランタイン17年」のオールドボトル、いわゆる“特級表記”の一本。1980年代以前の流通品で、現行とは設計の異なる時代のブレンドだ。ウイスキーの年数表記は最も若い原酒の熟成年数を指すが、この一杯は17年という下限を感じさせない一体感がある。蜂蜜のような甘やかさ、オークの包容力、そして角の取れた余韻。“時間を飲む”という感覚が自然と浮かぶ。そこに合わせるのが「3種のジャーキー」。ビーフ、ポーク、チキンと並ぶが、スモークのニュアンスがそれぞれに異なり、特にビーフの凝縮した旨味がウイスキーとしっかり噛み合う。酒と食が同じ方向を向いたときの説得力を、シンプルに体現する組み合わせだ。
一方でカクテルの完成度も高い。「モスコミュール」はジンジャーエールを使わず、発酵させた生姜で構成。炭酸の爽快感に頼らず、生姜そのものの辛味と酸、そして奥行きを引き出す設計で、口当たりはシャープながら後半にかけて丸みが広がる。クラシックに対する明確な解釈が見える一杯だ。さらに「キウイフルーツのフローズンダイキリ」。果実一個分を使ったフレッシュな仕上がりで、青さと甘さのバランスが絶妙。こうしたフルーツカクテルまできっちり仕上げてくるあたりに、この店の守備範囲の広さが表れている。
締めに選んだのは「トマトベーコンスパゲッティ」。濃厚なトマトの旨味にベーコンの脂が重なり、しっかりとした食べ応え。ここに「ブラッディーメアリー」を合わせることで、トマトの酸と旨味が共鳴し、食事とカクテルの境界が曖昧になる感覚が面白い。
本店と対になる存在として、この店はよく出来ている。ウイスキーで深さを担保しつつ、カクテルとフードで間口を広げる。その設計があるからこそ、バーへの一歩目としても、しっかり飲みたい夜にも成立する。入口でありながら、ちゃんと奥行きもある。実に使い勝手のいい一軒だ。ご馳走様でした。
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【Bar Nea名駅店】
名駅に構える『Bar Neat 名駅店』。栄にある本格派バー『Bar Neat』の姉妹店であり、その重厚な世界観を継承しながらも、より間口を広げる役割を担った一軒だ。本店がウイスキーと静かに向き合う“深度”の店だとすれば、こちらはその入口として機能する存在。本格性はそのままに、距離だけを縮める設計がなされている。
その本店のエッセンスを最も色濃く感じるのがウイスキーのラインナップ。この日は「バランタイン17年」のオールドボトル、いわゆる“特級表記”の一本。1980年代以前の流通品で、現行とは設計の異なる時代のブレンドだ。ウイスキーの年数表記は最も若い原酒の熟成年数を指すが、この一杯は17年という下限を感じさせない一体感がある。蜂蜜のような甘やかさ、オークの包容力、そして角の取れた余韻。“時間を飲む”という感覚が自然と浮かぶ。そこに合わせるのが「3種のジャーキー」。ビーフ、ポーク、チキンと並ぶが、スモークのニュアンスがそれぞれに異なり、特にビーフの凝縮した旨味がウイスキーとしっかり噛み合う。酒と食が同じ方向を向いたときの説得力を、シンプルに体現する組み合わせだ。
一方でカクテルの完成度も高い。「モスコミュール」はジンジャーエールを使わず、発酵させた生姜で構成。炭酸の爽快感に頼らず、生姜そのものの辛味と酸、そして奥行きを引き出す設計で、口当たりはシャープながら後半にかけて丸みが広がる。クラシックに対する明確な解釈が見える一杯だ。さらに「キウイフルーツのフローズンダイキリ」。果実一個分を使ったフレッシュな仕上がりで、青さと甘さのバランスが絶妙。こうしたフルーツカクテルまできっちり仕上げてくるあたりに、この店の守備範囲の広さが表れている。
締めに選んだのは「トマトベーコンスパゲッティ」。濃厚なトマトの旨味にベーコンの脂が重なり、しっかりとした食べ応え。ここに「ブラッディーメアリー」を合わせることで、トマトの酸と旨味が共鳴し、食事とカクテルの境界が曖昧になる感覚が面白い。
本店と対になる存在として、この店はよく出来ている。ウイスキーで深さを担保しつつ、カクテルとフードで間口を広げる。その設計があるからこそ、バーへの一歩目としても、しっかり飲みたい夜にも成立する。入口でありながら、ちゃんと奥行きもある。実に使い勝手のいい一軒だ。ご馳走様でした。
#barNea Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 一鰻 at Ichi Unagi (一鰻)
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【一鰻】
伊東の空気の中で、ピンと張り詰めるように佇む『一鰻』。黒を基調とした外観に、削ぎ落とされた意匠。店内に入れば、そこは無音に近いカウンターのみの世界で、耳に届くのは調理の音だけだ。一言で言えば“集中”。店主は寡黙で、視線と所作で語るタイプ。写真撮影の配慮、時間厳守、現金のみといったルールも、この緊張感ある空間を守るために機能を果たす。食べ手にも姿勢を求める店である。
この店の核は、執念のような下処理にある。小骨を一本一本抜き続けることで、口の中に一切のノイズを残さない。その上で、焼きと蒸しを組み合わせた火入れを施し、脂の旨味を最大限に引き出す。山椒を置かず、本山葵で食べさせるのも、鰻そのものの輪郭を際立たせるための選択だ。
まず「塩焼」。皿に並んだその姿はシンプルだが、一口で空気が変わる。雑味という概念が消え、白身魚のような透明感と、じんわりと広がる脂の甘みが共存する。噛むほどに旨味が染み出すが、重さは無い。ここで、この店の方向性がはっきりと提示される。
続いて主役の「うな丼」。蓋を開けた瞬間の艶やかな照り、香ばしい香りが一気に立ち上がる。箸を入れると、外側はザクッと軽やかな歯触り、内側はふわりと崩れて脂がとろける。皮目のバリッとした食感が全体を引き締め、単調さを感じさせない。タレは前に出過ぎず、あくまで脂の甘みを支える役割。気づけば無心でかき込んでいる。
脇を固める「肝吸い」は、透き通る出汁で口内をリセットし、「香の物」や「煮こごり」は食感と温度でリズムを作る。特に煮こごりは、鰻の旨味を別角度から提示する存在として面白い。
この徹底した骨抜きと引き算の味付け、そして寡黙な姿勢からは、鰻という食材に対する深い探究心が滲む。説明ではなく、体験で納得させるタイプの職人だ。ここは鰻を“食べる”場所ではなく、鰻と“向き合う”場所。ルールや空気感も含めて完成された体験であり、その一尾のために時間を使う価値がある。わざわざ行く理由が、しっかり存在する一軒。ご馳走様でした。
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【一鰻】
伊東の空気の中で、ピンと張り詰めるように佇む『一鰻』。黒を基調とした外観に、削ぎ落とされた意匠。店内に入れば、そこは無音に近いカウンターのみの世界で、耳に届くのは調理の音だけだ。一言で言えば“集中”。店主は寡黙で、視線と所作で語るタイプ。写真撮影の配慮、時間厳守、現金のみといったルールも、この緊張感ある空間を守るために機能を果たす。食べ手にも姿勢を求める店である。
この店の核は、執念のような下処理にある。小骨を一本一本抜き続けることで、口の中に一切のノイズを残さない。その上で、焼きと蒸しを組み合わせた火入れを施し、脂の旨味を最大限に引き出す。山椒を置かず、本山葵で食べさせるのも、鰻そのものの輪郭を際立たせるための選択だ。
まず「塩焼」。皿に並んだその姿はシンプルだが、一口で空気が変わる。雑味という概念が消え、白身魚のような透明感と、じんわりと広がる脂の甘みが共存する。噛むほどに旨味が染み出すが、重さは無い。ここで、この店の方向性がはっきりと提示される。
続いて主役の「うな丼」。蓋を開けた瞬間の艶やかな照り、香ばしい香りが一気に立ち上がる。箸を入れると、外側はザクッと軽やかな歯触り、内側はふわりと崩れて脂がとろける。皮目のバリッとした食感が全体を引き締め、単調さを感じさせない。タレは前に出過ぎず、あくまで脂の甘みを支える役割。気づけば無心でかき込んでいる。
脇を固める「肝吸い」は、透き通る出汁で口内をリセットし、「香の物」や「煮こごり」は食感と温度でリズムを作る。特に煮こごりは、鰻の旨味を別角度から提示する存在として面白い。
この徹底した骨抜きと引き算の味付け、そして寡黙な姿勢からは、鰻という食材に対する深い探究心が滲む。説明ではなく、体験で納得させるタイプの職人だ。ここは鰻を“食べる”場所ではなく、鰻と“向き合う”場所。ルールや空気感も含めて完成された体験であり、その一尾のために時間を使う価値がある。わざわざ行く理由が、しっかり存在する一軒。ご馳走様でした。
#一鰻 #伊東 Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 奈つやの中華そは at Natsuya no Chuka Soba (奈つやの中華そば)
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【奈つやの中華そは】
東京・下丸子の住宅街に、ラーメン好きの巡礼地になりつつある一軒がある。間借り営業を経て、2024年に実店舗としてオープンした『奈つやの中華そば』。店名の「奈つや」は、奥様・奈津子さんの「奈つ」と、店主の修行先『びぎ屋』の「や」を組み合わせたもの。修行先への敬意と、家族の名前。その両方を大切にする姿勢が、この屋号に表れている。実際に店に立つ二人の接客もとても気持ちよく、人柄の良さがそのまま店の空気を作っているようだ。ちなみに、人気店ゆえ、現在は予約制を採用。朝7:28に予約サイトがオープンする仕組みだ。ちなみにこの時間は「なつや」に掛けたもの。そんな遊び心にも、この店の人柄が表れている。
いただいたのは「もちもち雲呑中華そば」。丼に顔を近づけると魚介の香りがふわりと立ち上がる。ファーストアタックで感じるのは煮干しの鮮烈な旨味。厳選された煮干しを贅沢に使いながら、エグみや苦味は見事に抑え込まれている。そこに鰹節や鯖節などの節系が重なり、香りに奥行きを生む構造だ。さらにその下から支えるのが鶏ガラと豚ガラの動物系出汁。魚介の輪郭を際立たせながら、味わいにはしっかりとしたコクが宿る。醤油ダレは芳醇でキレがありながら角が立たず、出汁の甘みをきれいに引き立てる。表面の香味油が熱を閉じ込め、最後まで煮干しの香りを鼻へと運んでくれる。
麺は菅野製麺所による全粒粉入りのストレート細麺。啜った瞬間に「パツン」と心地よく歯切れる食感で、スープの旨味をしっかりと持ち上げるど真ん中の設計。そしてこの店の代名詞ともいえるのが雲呑。岩手県産の希少なもち性小麦「もち姫」を100%使った皮は、一般的なつるりとした雲呑とは別物。まるで餅のような弾力を持つ“むっちり”とした食感が特徴だ。中には生姜の効いた肉餡。噛むたびに肉の旨味が広がり、生姜の清涼感がスープの旨味をきれいに引き締める。
気になった「茶碗カレー」も注文。ご実家の洋食店から受け継いだレシピで作る欧風カレーで、コクのある味わいが特徴。
鮮烈な魚介の香り、深いコク、そして餅のような雲呑。しっかりとしたインパクトがありながら、どこか優しさも感じさせる一杯だ。修行先で培った醤油ラーメンの技術を土台にしながら、「もち姫」の雲呑という個性を重ねた構成。その完成度は、わざわざ下丸子まで足を運ぶ理由として十分すぎる。少しハードルはあるが、それでも食べたいと思わせるラーメン。ご馳走様でした。
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【奈つやの中華そは】
東京・下丸子の住宅街に、ラーメン好きの巡礼地になりつつある一軒がある。間借り営業を経て、2024年に実店舗としてオープンした『奈つやの中華そば』。店名の「奈つや」は、奥様・奈津子さんの「奈つ」と、店主の修行先『びぎ屋』の「や」を組み合わせたもの。修行先への敬意と、家族の名前。その両方を大切にする姿勢が、この屋号に表れている。実際に店に立つ二人の接客もとても気持ちよく、人柄の良さがそのまま店の空気を作っているようだ。ちなみに、人気店ゆえ、現在は予約制を採用。朝7:28に予約サイトがオープンする仕組みだ。ちなみにこの時間は「なつや」に掛けたもの。そんな遊び心にも、この店の人柄が表れている。
いただいたのは「もちもち雲呑中華そば」。丼に顔を近づけると魚介の香りがふわりと立ち上がる。ファーストアタックで感じるのは煮干しの鮮烈な旨味。厳選された煮干しを贅沢に使いながら、エグみや苦味は見事に抑え込まれている。そこに鰹節や鯖節などの節系が重なり、香りに奥行きを生む構造だ。さらにその下から支えるのが鶏ガラと豚ガラの動物系出汁。魚介の輪郭を際立たせながら、味わいにはしっかりとしたコクが宿る。醤油ダレは芳醇でキレがありながら角が立たず、出汁の甘みをきれいに引き立てる。表面の香味油が熱を閉じ込め、最後まで煮干しの香りを鼻へと運んでくれる。
麺は菅野製麺所による全粒粉入りのストレート細麺。啜った瞬間に「パツン」と心地よく歯切れる食感で、スープの旨味をしっかりと持ち上げるど真ん中の設計。そしてこの店の代名詞ともいえるのが雲呑。岩手県産の希少なもち性小麦「もち姫」を100%使った皮は、一般的なつるりとした雲呑とは別物。まるで餅のような弾力を持つ“むっちり”とした食感が特徴だ。中には生姜の効いた肉餡。噛むたびに肉の旨味が広がり、生姜の清涼感がスープの旨味をきれいに引き締める。
気になった「茶碗カレー」も注文。ご実家の洋食店から受け継いだレシピで作る欧風カレーで、コクのある味わいが特徴。
鮮烈な魚介の香り、深いコク、そして餅のような雲呑。しっかりとしたインパクトがありながら、どこか優しさも感じさせる一杯だ。修行先で培った醤油ラーメンの技術を土台にしながら、「もち姫」の雲呑という個性を重ねた構成。その完成度は、わざわざ下丸子まで足を運ぶ理由として十分すぎる。少しハードルはあるが、それでも食べたいと思わせるラーメン。ご馳走様でした。
#奈つやの中華そば #そば Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at とんかつ あづま at Azuma
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【とんかつ あづま】
日光の住宅地に店を構える『とんかつ あづま』。1978年創業、約半世紀にわたって暖簾を掲げ続けてきた一軒だ。使用する豚は和豚もちぶたに統一されており、素材の段階で方向性は明確。卓上にはウスターソース、中濃ソース、醤油、オリジナルソース、塩が並び、味付けの選択肢を複数用意しているのも特徴だ。
ロースカツ(特上)」
断面にしっかりと脂の層を確認でき、特上らしく厚みはかなりしっかりめ。加熱によって透明感を帯びた脂が全体に回る。衣は細かく、揚げ色はやや濃いめ。噛んだ瞬間に衣の軽い破裂音、その直後に脂の甘みが広がる。厚みがある分、中心までの火入れも安定していて、噛み進めるごとに脂の存在感が増していく。ソースを使えばコクが乗り、塩なら脂の甘みがより前に出る。
「ヒレカツ」
中心はしっとりと火が入り、噛み切る際の抵抗は少ない。ロースの後に食べると軽く感じられて、自然と箸が進む。肉の密度をシンプルに味わえる仕上がりだ。
ロースは厚みのあるカットで脂の存在感が強く、食べ応えの軸になる。一方でヒレは軽く食べられて、自然と箸が進む仕上がり。それぞれの特徴ははっきりしていて、調味料によって味の印象も変えられる。食べ終わる頃にはしっかり満足感が残る、そんな安定感のある一軒だ。ご馳走様です。
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【とんかつ あづま】
日光の住宅地に店を構える『とんかつ あづま』。1978年創業、約半世紀にわたって暖簾を掲げ続けてきた一軒だ。使用する豚は和豚もちぶたに統一されており、素材の段階で方向性は明確。卓上にはウスターソース、中濃ソース、醤油、オリジナルソース、塩が並び、味付けの選択肢を複数用意しているのも特徴だ。
ロースカツ(特上)」
断面にしっかりと脂の層を確認でき、特上らしく厚みはかなりしっかりめ。加熱によって透明感を帯びた脂が全体に回る。衣は細かく、揚げ色はやや濃いめ。噛んだ瞬間に衣の軽い破裂音、その直後に脂の甘みが広がる。厚みがある分、中心までの火入れも安定していて、噛み進めるごとに脂の存在感が増していく。ソースを使えばコクが乗り、塩なら脂の甘みがより前に出る。
「ヒレカツ」
中心はしっとりと火が入り、噛み切る際の抵抗は少ない。ロースの後に食べると軽く感じられて、自然と箸が進む。肉の密度をシンプルに味わえる仕上がりだ。
ロースは厚みのあるカットで脂の存在感が強く、食べ応えの軸になる。一方でヒレは軽く食べられて、自然と箸が進む仕上がり。それぞれの特徴ははっきりしていて、調味料によって味の印象も変えられる。食べ終わる頃にはしっかり満足感が残る、そんな安定感のある一軒だ。ご馳走様です。
#とんかつ #とんかつあづま Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 鮨 将司 at Sushi Masashi
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【鮨 将司】
北青山に暖簾を掲げる『鮨 将司』。2020年のオープンからわずか1年でミシュラン一つ星を獲得し、その後も星を守り続ける実力店だ。一言で表すなら、積み上げた技術で魅せる鮨。店主・山口将司氏は、リッツ・カールトン東京や「すきやばし次郎」の系譜を継ぐ「鮨... More
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【鮨 将司】
北青山に暖簾を掲げる『鮨 将司』。2020年のオープンからわずか1年でミシュラン一つ星を獲得し、その後も星を守り続ける実力店だ。一言で表すなら、積み上げた技術で魅せる鮨。店主・山口将司氏は、リッツ・カールトン東京や「すきやばし次郎」の系譜を継ぐ「鮨 ます田」で研鑽を積んだ王道の職人で、そのキャリアがそのままカウンターに表れる。仕事の精度で納得させるスタイルに加え、大将の雰囲気や所作の美しさも含めて、完成度の高い一軒である。
内装のクオリティも高く、凛とした空気を保ちながらも居心地の良さを両立。器の選定にも抜かりがなく、一皿ごとに世界観を補強する。さらにソムリエがしっかりと介在し、日本酒やワインの提案で食体験を底上げ。鮨屋という枠を越えた「レストラン」として総合力を持つ。
導入は店のシグネチャーである「雲丹と鮪とろの手巻き」。濃厚な雲丹と鮪のすき身の脂に対して、中にしのばせた奈良漬の発酵由来の香りとコリっとした食感が差し込まれ、味わいに立体感を生む。単なる贅沢に終わらず、構成で食べさせる完成度の高い一品だ。
ここで印象を大きく引き上げたのが「鮪のすき焼き」。鮪のとろをすき焼き仕立てにするという発想もさることながら、火入れによって引き出された脂の甘みと、割り下のコクが見事に重なり合う。さらに奥久慈の卵を絡めることで、味わいは一気にまろやかさと奥行きを増す。単体ではやや濃厚に振れているが、最後にシャリを落とすことで一気にバランスが整い、余韻まで含めて完成する設計。
握りではシャリの硬さが心地よく、この粒立ちが全体の輪郭を引き締める。「烏賊」は包丁の仕事で甘みを最大化し、「春子鯛」は繊細な締めで旨味を引き出す。「牡丹海老」は煎り酒のニュアンスで甘味を引き立て、「鳥貝」は香りの高さが際立つ。「茶碗蒸し(白魚 筍)」で季節感を挟み、「赤身漬け」「中トロ」「大トロ」と王道を丁寧に積み上げ、「小肌」で仕事の精度を見せる。「車海老」は火入れの妙、「穴子」はふわりとほどけて余韻を残す。
全体を通して感じるのは、やはり基礎力の高さと安定感。その上で、構成の中にさりげなく個性を差し込むバランス感覚が光る。料理、空間、サービスが高い水準でまとまり、安心して身を委ねられるカウンターがここにある。北青山で、間違いのない鮨を食べたい時に思い出す一軒。ご馳走様でした。
#鮨 #北青山 Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 中華料理 徳式 at chuukaryouri tokutake (中華料理 徳武)
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【中華料理 徳式】
まだ新しいお店ながら、店外には長い列。錦糸町の住宅街にぽつりと現れる『中華料理 徳武』、その光景だけで只者じゃないことは伝わってくる。ルーツは、かつてこの街で名を馳せた「大三元」。27年ものあいだ厨房を支え続けた料理人が、自らの名を掲げて立ち上げた一軒だ。長年培ってきた味と技術を、そのまま地続きで感じさせる。その蓄積こそが、いま目の前の行列に直結している。
名物の「汁なしラージャン麺」は、その実力を最も端的に伝える一皿。細麺ながらしっかりとしたコシを持ち、濃厚なタレをまとって艶やかな褐色に染まる。肉味噌、ニラ、ネギ、そして山のように盛られたカイワレ。シンプルな構成ながら視覚的なインパクトも十分だ。一口啜れば、まず押し寄せるのは“麻”。辣よりも先に痺れが走り、舌をじわじわと支配する。そのあとに肉味噌の甘みとコクが重なり、味の輪郭が一気に立ち上がる。カイワレの青い辛味が全体を引き締め、最後まで飽きさせない構造。こういうのには抗えない。
「雲丹のせあんかけチャーハン」も印象に残る。餡をまとったチャーハンの上に雲丹が乗るビジュアルは目を引くが、実際に強く残るのは海苔のニュアンスだ。香ばしさと旨味が全体を支配し、その延長線上に雲丹のコクが重なっていく構造。米は餡としっかり一体化していて、口当たりはなめらかに流れていく。そこに海苔の風味が芯を作り、雲丹が厚みを補強する。
徳武シェフは「大三元」で料理長として長年味を担ってきた人物。その経験は、料理の随所に自然と滲み出ている。奇を衒うことなく、積み上げてきた技術でしっかりと成立させる、その安定感がそのまま店の信頼に繋がっている。新店でありながら、すでに街に根付き始めているのも納得だ。長く愛されてきた錦糸町の定番が、また始まっていた。ご馳走様です。... More
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【中華料理 徳式】
まだ新しいお店ながら、店外には長い列。錦糸町の住宅街にぽつりと現れる『中華料理 徳武』、その光景だけで只者じゃないことは伝わってくる。ルーツは、かつてこの街で名を馳せた「大三元」。27年ものあいだ厨房を支え続けた料理人が、自らの名を掲げて立ち上げた一軒だ。長年培ってきた味と技術を、そのまま地続きで感じさせる。その蓄積こそが、いま目の前の行列に直結している。
名物の「汁なしラージャン麺」は、その実力を最も端的に伝える一皿。細麺ながらしっかりとしたコシを持ち、濃厚なタレをまとって艶やかな褐色に染まる。肉味噌、ニラ、ネギ、そして山のように盛られたカイワレ。シンプルな構成ながら視覚的なインパクトも十分だ。一口啜れば、まず押し寄せるのは“麻”。辣よりも先に痺れが走り、舌をじわじわと支配する。そのあとに肉味噌の甘みとコクが重なり、味の輪郭が一気に立ち上がる。カイワレの青い辛味が全体を引き締め、最後まで飽きさせない構造。こういうのには抗えない。
「雲丹のせあんかけチャーハン」も印象に残る。餡をまとったチャーハンの上に雲丹が乗るビジュアルは目を引くが、実際に強く残るのは海苔のニュアンスだ。香ばしさと旨味が全体を支配し、その延長線上に雲丹のコクが重なっていく構造。米は餡としっかり一体化していて、口当たりはなめらかに流れていく。そこに海苔の風味が芯を作り、雲丹が厚みを補強する。
徳武シェフは「大三元」で料理長として長年味を担ってきた人物。その経験は、料理の随所に自然と滲み出ている。奇を衒うことなく、積み上げてきた技術でしっかりと成立させる、その安定感がそのまま店の信頼に繋がっている。新店でありながら、すでに街に根付き始めているのも納得だ。長く愛されてきた錦糸町の定番が、また始まっていた。ご馳走様です。 Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at 自家製麺 うろた at Jikaseimen Urota (自家製麺 うろた)
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【自家製麺 うろた】
福島市・新町エリアに店を構える『自家製麺 うろた』。2015年創業、福島ラーメン界を語るうえで欠かせない名店「自家製麺えなみ」の系譜に連なる一軒で、同ブランドの3号店として誕生した店だ。もっとも、単なる支店というよりは、えなみの技術を土台にしながら少し自由な発想を重ねたような存在。店内はアメリカンヴィンテージ調で、木の温もりを感じる落ち着いた空間。従来のラーメン店のイメージとは少し違う雰囲気で、ラーメンを肩肘張らず楽しめる空気感がある。
看板メニューは「醤油の純鶏そば」。まず目を引くのは、透明感のある琥珀色のスープ。阿波尾鶏、川俣シャモ、会津地鶏という三種の地鶏を使い、水と鶏、そして生醤油で組み立てられる。構成はとてもシンプルだが、味わいにはしっかりと奥行きがある。レンゲを口に運べば、雑味のない鶏の旨味がすっと広がり、生醤油のコクとキレが味の輪郭を整える。鶏油がその間をなめらかに繋ぎ、後味には澄んだ余韻が残る。余計な要素を重ねず、鶏の旨味を真っ直ぐに届ける設計。まさに“純”という言葉がしっくりくるスープだ。
麺は自家製の細ストレート。箸で持ち上げれば、すっと揃う細い麺線が美しく、口に入れた瞬間に“パツン”と歯切れる軽快な食感。細麺ならではの軽やかな啜り心地で、鶏の旨味をまとったスープをするりと引き上げる。小麦の香りもほんのりと広がり、透明感のあるスープとよく呼応する仕上がりだ。具材には、チャーシューの香ばしさ、穂先メンマの柔らかな食感や海苔の香り、三つ葉の清涼感も加わり、食べ進めても単調さを感じさせない。
福島のラーメン文化を支える系譜らしく、麺、スープ、具材の設計がきれいに整った一杯。出汁、醤油、脂、麺、それぞれが過不足なく重なり、食べ進めるほどに全体のバランスが見えてくる。福島のラーメンシーンの層の厚さを感じさせながら、その中でもしっかりと存在感を示すラーメン。ご馳走様でした。
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【自家製麺 うろた】
福島市・新町エリアに店を構える『自家製麺 うろた』。2015年創業、福島ラーメン界を語るうえで欠かせない名店「自家製麺えなみ」の系譜に連なる一軒で、同ブランドの3号店として誕生した店だ。もっとも、単なる支店というよりは、えなみの技術を土台にしながら少し自由な発想を重ねたような存在。店内はアメリカンヴィンテージ調で、木の温もりを感じる落ち着いた空間。従来のラーメン店のイメージとは少し違う雰囲気で、ラーメンを肩肘張らず楽しめる空気感がある。
看板メニューは「醤油の純鶏そば」。まず目を引くのは、透明感のある琥珀色のスープ。阿波尾鶏、川俣シャモ、会津地鶏という三種の地鶏を使い、水と鶏、そして生醤油で組み立てられる。構成はとてもシンプルだが、味わいにはしっかりと奥行きがある。レンゲを口に運べば、雑味のない鶏の旨味がすっと広がり、生醤油のコクとキレが味の輪郭を整える。鶏油がその間をなめらかに繋ぎ、後味には澄んだ余韻が残る。余計な要素を重ねず、鶏の旨味を真っ直ぐに届ける設計。まさに“純”という言葉がしっくりくるスープだ。
麺は自家製の細ストレート。箸で持ち上げれば、すっと揃う細い麺線が美しく、口に入れた瞬間に“パツン”と歯切れる軽快な食感。細麺ならではの軽やかな啜り心地で、鶏の旨味をまとったスープをするりと引き上げる。小麦の香りもほんのりと広がり、透明感のあるスープとよく呼応する仕上がりだ。具材には、チャーシューの香ばしさ、穂先メンマの柔らかな食感や海苔の香り、三つ葉の清涼感も加わり、食べ進めても単調さを感じさせない。
福島のラーメン文化を支える系譜らしく、麺、スープ、具材の設計がきれいに整った一杯。出汁、醤油、脂、麺、それぞれが過不足なく重なり、食べ進めるほどに全体のバランスが見えてくる。福島のラーメンシーンの層の厚さを感じさせながら、その中でもしっかりと存在感を示すラーメン。ご馳走様でした。
#自家製麺 #うろた Less
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【龍栄】
舞台は池袋の喧騒から一歩外れた、要町の住宅街。夜になると赤い暖簾がぼんやりと浮かび上がる『龍栄』は、1982年創業、夫婦で鍋を振り続けてきた町中華。店内に入れば、鍋を振るうたびにガンガンと音が響き渡り、そのリズムがそのままこの店の日常を物語る。長年連れ添った二人の呼吸が厨房を支配し、中毒性のあるアレを作り続けている。
名物・ローヒーチャーハンって何だ!?
その“アレ”の正体は、中華圏の言葉「肉燴(ロウフェイ)」にある。肉を細かく刻み、とろみのある餡に仕立てて料理にかける技法、いわば肉あんかけ。その概念を炒飯にぶつけたのが「ローヒーチャーハン」だ。しっとりと油を抱えた炒飯の上に、細かく刻んだ豚肉の餡をたっぷりとかけ、米と餡が境界を失うように一体化する。パラパラとは別軸の完成度、むしろこの密度こそがこの料理の本質だ。
味付けは濃いめでジャンク寄り。それでもレンゲを入れる手が止まらないのは、餡のコクと脂の甘みが一気に押し寄せ、後から醤油の余韻がじわりと追いかけてくるから。合間に挟む「スープ」がまたいい。シンプルな中華スープが口の中を一度フラットに戻し、もう一口を自然に呼び込む。
ローヒーチャーハンとは、肉燴の技法を炒飯に重ねた一皿。濃いめの味付けと一体感のある仕上がりで、気づけばレンゲが止まらなくなる。中毒性を持った、シンプルな料理だった。ご馳走様です。
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【龍栄】
舞台は池袋の喧騒から一歩外れた、要町の住宅街。夜になると赤い暖簾がぼんやりと浮かび上がる『龍栄』は、1982年創業、夫婦で鍋を振り続けてきた町中華。店内に入れば、鍋を振るうたびにガンガンと音が響き渡り、そのリズムがそのままこの店の日常を物語る。長年連れ添った二人の呼吸が厨房を支配し、中毒性のあるアレを作り続けている。
名物・ローヒーチャーハンって何だ!?
その“アレ”の正体は、中華圏の言葉「肉燴(ロウフェイ)」にある。肉を細かく刻み、とろみのある餡に仕立てて料理にかける技法、いわば肉あんかけ。その概念を炒飯にぶつけたのが「ローヒーチャーハン」だ。しっとりと油を抱えた炒飯の上に、細かく刻んだ豚肉の餡をたっぷりとかけ、米と餡が境界を失うように一体化する。パラパラとは別軸の完成度、むしろこの密度こそがこの料理の本質だ。
味付けは濃いめでジャンク寄り。それでもレンゲを入れる手が止まらないのは、餡のコクと脂の甘みが一気に押し寄せ、後から醤油の余韻がじわりと追いかけてくるから。合間に挟む「スープ」がまたいい。シンプルな中華スープが口の中を一度フラットに戻し、もう一口を自然に呼び込む。
ローヒーチャーハンとは、肉燴の技法を炒飯に重ねた一皿。濃いめの味付けと一体感のある仕上がりで、気づけばレンゲが止まらなくなる。中毒性を持った、シンプルな料理だった。ご馳走様です。
#龍栄 #チャーハン Less
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- ミトミ えもん added a new meal Dinner at ル・シュクレクール 岸部 at Le Sucre Coeur (ル・シュクレクール 岸部)
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【ル・シュクレクール 岸部】
大阪・吹田の住宅地に、パン好きが巡礼する名店『ル・シュクレクール 岸部』。2004年、この岸部の地で誕生したブーランジュリーは、日本のパンシーンに確かな影響を与えてきた存在だ。2016年には北新地の新ダイビルへ本店を移し、パン屋の枠を越えたレストランのような空間へと進化。そして2020年、多くのファンの声に応える形で岸部店が復活する。原点でありながら、単なる復刻ではない。発酵、焼成、小麦というパンの本質に向き合い続ける職人の思想が、この場所に改めて息づいている。
店内にはパンを購入するブーランジュリーの空間だけでなく、イートインスペースも用意されている。焼きたての香りに包まれながら、その場で味わえるのがこの店の楽しみ方のひとつ。パンを中心にしながら、軽食や甘いメニューも揃い、小麦の魅力をさまざまな形で体験させてくれる。
いただいたのは「クレープ(バターシュガー)」。皿いっぱいに広がる黄金色の生地は、表面がパリッと焼き上がり、内側にはもっちりとした弾力。溶けたバターのコクと砂糖のザクザクした食感が重なり、シンプルながら妙に後を引く味わいだ。香ばしい焼きのニュアンスと小麦の甘みがじわりと広がり、気づけばフォークが止まらない。
添えられたのは「淡路島のジェラート」。ミルクの輪郭がはっきりしたクリアな味わいで、口溶けは軽やか。温かいクレープと冷たいジェラートが交差し、温度のコントラストが皿の印象をぐっと立体的にする。
ドリンクは「チャイ」。スパイスの香りがふわりと立ち上がり、ミルクのコクと溶け合う。甘味のあるクレープとジェラートを受け止めながら、口の中をやさしく整えてくれる存在だ。
この店を率いるのは、フランスで修行を重ねたパン職人・岩永歩氏。発酵の香り、小麦の力強さ、焼きの香ばしさ。その三つを最大限に引き出すパン作りで、日本のブーランジュリー文化を牽引してきた人物だ。その思想はパン以外のメニューにも通底していて、素材の魅力をまっすぐ表現する姿勢が一皿一皿に表れている。パン好きなら、一度は巡礼しておきたい場所。ご馳走様でした。
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【ル・シュクレクール 岸部】
大阪・吹田の住宅地に、パン好きが巡礼する名店『ル・シュクレクール 岸部』。2004年、この岸部の地で誕生したブーランジュリーは、日本のパンシーンに確かな影響を与えてきた存在だ。2016年には北新地の新ダイビルへ本店を移し、パン屋の枠を越えたレストランのような空間へと進化。そして2020年、多くのファンの声に応える形で岸部店が復活する。原点でありながら、単なる復刻ではない。発酵、焼成、小麦というパンの本質に向き合い続ける職人の思想が、この場所に改めて息づいている。
店内にはパンを購入するブーランジュリーの空間だけでなく、イートインスペースも用意されている。焼きたての香りに包まれながら、その場で味わえるのがこの店の楽しみ方のひとつ。パンを中心にしながら、軽食や甘いメニューも揃い、小麦の魅力をさまざまな形で体験させてくれる。
いただいたのは「クレープ(バターシュガー)」。皿いっぱいに広がる黄金色の生地は、表面がパリッと焼き上がり、内側にはもっちりとした弾力。溶けたバターのコクと砂糖のザクザクした食感が重なり、シンプルながら妙に後を引く味わいだ。香ばしい焼きのニュアンスと小麦の甘みがじわりと広がり、気づけばフォークが止まらない。
添えられたのは「淡路島のジェラート」。ミルクの輪郭がはっきりしたクリアな味わいで、口溶けは軽やか。温かいクレープと冷たいジェラートが交差し、温度のコントラストが皿の印象をぐっと立体的にする。
ドリンクは「チャイ」。スパイスの香りがふわりと立ち上がり、ミルクのコクと溶け合う。甘味のあるクレープとジェラートを受け止めながら、口の中をやさしく整えてくれる存在だ。
この店を率いるのは、フランスで修行を重ねたパン職人・岩永歩氏。発酵の香り、小麦の力強さ、焼きの香ばしさ。その三つを最大限に引き出すパン作りで、日本のブーランジュリー文化を牽引してきた人物だ。その思想はパン以外のメニューにも通底していて、素材の魅力をまっすぐ表現する姿勢が一皿一皿に表れている。パン好きなら、一度は巡礼しておきたい場所。ご馳走様でした。
#パン屋 #大阪 Less
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【大島屋】
千葉市花見川区ののどかな住宅地、三角町。都会の喧騒から少し距離を置いた場所に、静かに暖簾を掲げる一軒がある。『大島屋』。一見すれば、どこにでもありそうな町の蕎麦屋の佇まい。だが、その暖簾の奥に潜んでいるのは、全国のカツ丼好きがわざわざ足を運ぶほどの存在感を放つ一杯だ。もともとは蕎麦屋として営まれてきた店だが、今やこの店を語るうえで欠かせないのは「カツ丼」。なぜこの一杯が人を惹きつけるのか、その理由を紐解いていこう。
主役はもちろん「上カツ丼」。丼が目の前に置かれた瞬間、まず視界に飛び込んでくるのはカツの厚みだ。一般的なカツ丼のそれとは明らかに次元が違う。箸で持ち上げようとすると、思わず「重っ」と声が漏れそうになるほどのボリューム。使用される豚は日によって銘柄が変わることもあり、県内の銘柄豚を使うことも多いそうだが、この日は熊本の名品「天草ポーク」。きめ細かい肉質のロースを豪快に厚切りにし、噛み締めるたびに肉の旨味と脂のコクが広がっていく。
衣は揚げたてのサクッとした食感をわずかに残しながら、蕎麦屋仕込みの割り下をたっぷり吸い込んでいる。この割り下が実にいい。鰹出汁の旨味をしっかり効かせたやや甘めの味付けで、カツの香ばしさと肉の力強い味わいを受け止めながら、じゅわっとご飯へと染み込んでいく。そこに重なる卵もまた存在感がある。ふわりと広がるだけではなく、しっかりと厚みを感じさせる仕立てで、出汁と一体になったまろやかなコクが丼全体を包み込む。甘辛い割り下、卵のコク、そして分厚いカツの旨味。それぞれが白米と結びつき、気づけば箸が止まらなくなる。
蕎麦屋として積み重ねてきた出汁の技術と、豪快な厚切りの豚肉。その二つが交差したとき、町の蕎麦屋は“カツ丼を目当てに人が集まる店”へと姿を変えたのだろう。千葉の郊外という立地でありながら、わざわざ足を運ぶ人が後を絶たない理由は、この一杯の説得力を前にすればすぐに理解できる。カツ丼好きなら一度は体験しておきたい、迫力満点の一杯だ。ご馳走様でした。
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【大島屋】
千葉市花見川区ののどかな住宅地、三角町。都会の喧騒から少し距離を置いた場所に、静かに暖簾を掲げる一軒がある。『大島屋』。一見すれば、どこにでもありそうな町の蕎麦屋の佇まい。だが、その暖簾の奥に潜んでいるのは、全国のカツ丼好きがわざわざ足を運ぶほどの存在感を放つ一杯だ。もともとは蕎麦屋として営まれてきた店だが、今やこの店を語るうえで欠かせないのは「カツ丼」。なぜこの一杯が人を惹きつけるのか、その理由を紐解いていこう。
主役はもちろん「上カツ丼」。丼が目の前に置かれた瞬間、まず視界に飛び込んでくるのはカツの厚みだ。一般的なカツ丼のそれとは明らかに次元が違う。箸で持ち上げようとすると、思わず「重っ」と声が漏れそうになるほどのボリューム。使用される豚は日によって銘柄が変わることもあり、県内の銘柄豚を使うことも多いそうだが、この日は熊本の名品「天草ポーク」。きめ細かい肉質のロースを豪快に厚切りにし、噛み締めるたびに肉の旨味と脂のコクが広がっていく。
衣は揚げたてのサクッとした食感をわずかに残しながら、蕎麦屋仕込みの割り下をたっぷり吸い込んでいる。この割り下が実にいい。鰹出汁の旨味をしっかり効かせたやや甘めの味付けで、カツの香ばしさと肉の力強い味わいを受け止めながら、じゅわっとご飯へと染み込んでいく。そこに重なる卵もまた存在感がある。ふわりと広がるだけではなく、しっかりと厚みを感じさせる仕立てで、出汁と一体になったまろやかなコクが丼全体を包み込む。甘辛い割り下、卵のコク、そして分厚いカツの旨味。それぞれが白米と結びつき、気づけば箸が止まらなくなる。
蕎麦屋として積み重ねてきた出汁の技術と、豪快な厚切りの豚肉。その二つが交差したとき、町の蕎麦屋は“カツ丼を目当てに人が集まる店”へと姿を変えたのだろう。千葉の郊外という立地でありながら、わざわざ足を運ぶ人が後を絶たない理由は、この一杯の説得力を前にすればすぐに理解できる。カツ丼好きなら一度は体験しておきたい、迫力満点の一杯だ。ご馳走様でした。
#大島屋 #カツ丼 Less
