Foodle

國酒 松 /Matsu

宮崎は焼酎の国。10年もの期間、ずっと出荷量日本一を誇ります。

そんな宮崎にはその魅力を伝える、伝道師がいる。宮崎の隠れ家的なグルメスポットとして注目されるウラタチエリアにある『國酒 松』のご主人、小松山龍辰氏でございます。看板はなく完全な隠れ家風ながら、予約がないとなかなか入れないという人気を誇ります。焼酎自体の魅力が客を呼び、伝道師の言葉が客を納得させる、そんなお店なのです。

ちなみに、今回の宮崎ツアーでは「百年の孤独」や「中々」でも有名な黒木本店の5代目とご一緒させていただきました。直前に蔵も見学させていただき、その魅力を具に実感してきたが、小松山氏の言葉が答え合わせが出来ました。最初にいただいたのは、2021年にリリースされた「失われた時を求めて... More

炭火焼肉ふちおか / Fuchioka

うわぁ、何を食べても美味い!経堂の絶品焼肉。

世田谷区の経堂にある焼肉店『炭火焼肉ふちおか』を訪ねます。

市ヶ谷にある焼肉の名店「炭火焼肉なかはら」より独立。オーナー店主の渕岡弘幸氏は、師匠と同じように苗字を屋号に据えております。名前の方向性ばかりでなく、仕入先、技術、知識などまできっちり継承しているようです。ランクの高い黒毛和牛へのこだわり、手切りにこだわりなど共通点も多い。

さっそくいただいた名物のサーロインの盛り付けなどもそう。しかも、現在の市ヶ谷の店舗ではなく、前身である荒川区にあった「七厘」を思い出すシルエットでございます。味も素晴らしい。融点が低いのかカットが素晴らしいのか。口の中で肉の繊細な脂が溶け出し、旨味だけが余韻に残ります。つけだれの用意もあるが、個人的にはそのまま食べることをおすすめしたい。

タンなどもいただきましたが、これもタン元ばかりを使用しているそうで、その食感と味わいは格別。赤身のシンシンなども派手さはなくとも肉の旨味をきっちり伝えるもの。何を食べても美味しい。

最後は冷麺でさっぱり締め。今回はアラカルトでいただきましたが、ぜひ次回はコースでいただいてみたい。だって、コースは、これだけのラインナップでたったの8000円ですから!

「前菜3種」
「彩りサラダ」
「焼きもの6種」(タレ)サーロイン(... More

イワナガ食堂/Iwanaga Shokudo

宮崎市内にある洋食店『イワナガ食堂』を訪ねます。

店主である岩永光明氏の名前を冠した洋食店だが、その岩永氏、実は宮崎が誇る老舗焼肉店「みょうが屋」で30年以上も腕を振るったご主人。店舗を後進に任せて、新しくオープンさせたお店なのだ。つまり、ご主人は牛肉のプロフェッショナルであり、肉料理の多い洋食に通ずるものも多い。実際に、みょうが屋時代の裏メニューであった牛ホホ肉シチューなどは、同店のスペシャリテとしても登場しております。

アラカルトでの注文も可能ですが、初訪問につき、おすすめ料理ばかりで構成されたコースをいただきます。ちなみに、アラカルトには牛、豚、鶏、魚介、野菜とバリエーション豊かなメニューが並びます。宮崎県のポテンシャルの高さを象徴しているかのようです。これがアラカルトで楽しめるなんて、最高の食堂ですね。

コースのラインナップはこちら。

「宮崎獲れ水イカのフライ」

「宮崎獲れ釣りサワラのフライ」

「鹿児島県産六白黒豚のよだれ豚」

「A5等級宮崎牛サーロインのブルーチーズを使ったカツサンド」

「甦る大地の会のクレソンとフルーツのサラダ」

「iwanaga食堂特製宮崎牛ホホ肉シチュー」

「A5等級宮崎牛イチボのステーキ丼」

「蜜柑のシャーペット」


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粟餅所・澤屋 / Awamochidokoro Sawaya

1682年。老舗の名物は粟餅。

それにしても京都という街には老舗が多い。

まるで金太郎飴のように、どこを切っても老舗が登場してまいります。しかも、歴史が数十年レベルはまだまだよちよち歩きで、数百年レベルを持って老舗と呼ばれます。今回ご紹介する『粟餅所・澤屋』もその1つ。1682年、北野天満宮の茶店として誕生。世は生類憐れみの令の徳川綱吉の時代。ゆうに創業300年超えと、やっぱり京都は老舗の金太郎飴だ。

建屋は老舗にふさわしい雰囲気で、タイムスリップした茶屋のような空間。提供されるのは名物「粟餅」、文字通り粟で作ったお餅だ。ふんわりと柔らかいタッチなのはこれが理由の1つなのかも。賞味期限が当日限りという出来立てだけが作り出せるテクスチャーという部分も大いにあると思いますが。甘さ控えめの上品なこしあん、きめが細かいきなこと2種いただきました。

老舗の1つの価値は変わらないことだと思います。きっと当時は砂糖が高価だったので、当然甘さも控えめだったことでしょう。味付けの方向性も、その価値を継続するキーになっていると思われます。手土産にもおすすめですが、何しろ賞味期限が当日なのでそこだけお気をつけください。ご馳走様でした。

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長男、ほそのたかし / Chonan Hosonotaiashi


江古田にあるラーメン店『長男、ほそのたかし』を訪ねます。

亀有の名店「つけ麺道」出身の店主が本八幡に「長男、もんたいちお」を創業したのが最初。ここ江古田を二号店、錦糸町に長男、おかわしゅん」、長男シリーズが拡大しております。ちなみに、門田一雄氏、細野貴史氏、大川峻氏、やはり全員長男なのだそうだ。笑 もしかして、長男しか独立が許されない!?笑

江古田店のジャンルは、修行先と同様につけ麺。

麺は特注の極太のもので、茹で時間は12分もかかるという代物回転率が命のラーメン屋で、この選択はこだわり以外の何物でもない。その結果、強力なもちもち感とその先に香る芳醇な小麦の風味を手に入れております。そのままでも食べてほしいが、まずは梅かつおだけで楽しんでみて。ポテンシャルの高さを感じされることでしょう。

つけ汁は、国産な鳥の胴ガラ、ゲンコツ、カシラ、豚足、煮干し、鯖節など、150キロ以上にも及ぶのだとか。更に、20時間火にかけて旨味を抽出し、3日かかて仕上げていくのだとか。大層な話が並んでいるが、その努力は裏切らない。何重にも重なった旨味が麺をしっかりコーティングしていきます。少し冷めてくると印象が弱まるが、温め直しのサービスも行っております。

注文は特製ですが、ぜひこれを勧めたい。バラとロースのチャーシューのレベルが高く、炙った風味は食欲をそそる。極太のメンマや味玉にも強いこだわりを感じます。辣油やネギといった薬味もセットになっており、飽きさせない装置は随所に用意がございます。最後は割りスープでこだわりのスープを余すことなく堪能してみて。節系の風味が濃厚さを和らげて、華やかさを加えていきます。

ミトミえもんは次男なので、もし修行させてもらえたら、屋号は「次男、ミトミえもん」になるのかな。笑 楽しい妄想とともに、ご馳走になりました。

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功刀屋 旗の台本店/ Kunugiya

餅うどんって何だ!?

それは、2017年創業、旗の台にあるうどん店『功刀屋』が提唱するうどんだ。文字通り、お餅のようにモチモチしたうどんなのだろうが、まずそのアプローチが新しい。一般的な圧力鍋のメリットといえば、高温になるので短時間で調理が可能なのこと。それによって肉や野菜などが煮崩れなどなく芯まで柔らかく仕上がることが挙げられます。これをうどんに応用するとどうなるのだろうか。

結論、モチモチになります。笑

餅うどんとはよく言ったものです。もっちりした食感で、例えるなら生パスタのイメージに近いか。讃岐うどんのように伸びるようなコシも持っており、跳ね返す弾力とふんわりとした柔らかさが同居しております。まるで、煮魚がカタチを保持したままふわっと柔らかいかのように。なるほど、圧力鍋か。

そのうどんの食べ方の提案は豊富だが、一番人気は「明太子クリーム餅」。桶に入った登場しますが、そのシルエットも魅力を倍増させます。ご紹介の通り生パスタ感があるので、カルボナーラ的な雰囲気を強く感じます。ただ、出汁の風味も根底にあるのでしょう、強すぎないどこかほっこりとする味。アクセントは、明太子の辛味、素揚げした山芋の油と食感、舞茸の風味などが務めております。

餅うどん、それはそれは面白いうどんでございました。ご馳走様です。

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インドカレー フジヤ / Indian Curry Fujiya

『インドカレー フジヤ』、日本橋小舟町にて復活。

日本橋三越前で下駄屋として、初代が1908年に藤屋を創業。時代の変化を読み取り、1996年に3代目がカレー屋として転身しております。それから多くのファンを抱える人気店へと成長したが、2021年に閉店。カレーファンをたちを悲しませた出来事でしたが、翌年にここ日本橋小舟町の地にて再オープンを果たしております。

チキンカレー、800円。

シルエットに変化なし。カレーを入れる器も同じものを使用しております。特徴は、たっぷりの玉ねぎが作る甘味と後を追いかけてくる強烈なスパイス。スープがなくなるまで煮込むとのことで、濃厚さを手に入れており、辛さもあいまってご飯と相性がバッチリに。ゴロっとした骨つきのチキンも食べ応えあり。

こんな美味しいカレーがなくなったら困る!復活おめでとうございます、ありがとうございます。

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コーヒーハウス マキ / COFFEE HOUSE maki

懐かしいけど新しいモーニングセット!

京都の出町柳エリアにある喫茶店『コーヒーハウス マキ (COFFEE HOUSE maki)』へ。創業1996年、2代続く昔懐かしい雰囲気の喫茶店。朝の8時半の開店とともに、地元の人々だけでなく観光客でも賑わう人気店でございます。

人々を惹き寄せるのは名物の「モーニングセット」。

懐かしいけど新しい、新しいけど懐かしい、そんなアウトプットのトーストが名物。パンの耳を器にして、ゆで卵やハムやサラダが盛り付けられます。くり抜かれた部分はカリカリに焼きあげ、染み込んだバターの風味が口いっぱいに広がります。ハムやゆで卵をパンのお供にして食べすすめるもよし。

耳をどう食べるかが問題になるが、いろんな方法が提唱されております。例えば、サラダにかかってるオーロラソース的なドレッシングをつけて食べてもよし。常連さんにもなると、耳だけまたトーストしてもらうなんて技もあるらしい。地元でも愛され続ける喫茶店ならではのエピソードですね。

懐かしいけど新しいモーニングセットをどうぞ!


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玄水 / Gensui

蕎麦仙人が提唱する古式蕎麦って何だ!?

これは、名古屋にある蕎麦の名店『玄水』が提唱する蕎麦だ。日本の蕎麦は収穫量の増加を目指して品種改良を繰り返し、その土地ごとに育てられてきた在来種が減少した歴史があります。その中でもわずかに生き残った在来種にこだわった蕎麦、それが古式蕎麦なのです。

これを体現するのは、名古屋で蕎麦仙人とも称される高橋長次郎氏。蕎麦を打つこと40年以上の大ベテラン。蕎麦における全ての”なぜ”に答えてくれるので、蕎麦へのピントが鮮明になってまいります。そんな仕入れたての知識も織り交ぜつつ、ラン限定の「蕎麦三昧」コースをご紹介させていただきます。

「先付」
蛍烏賊の西京味噌和え

「八寸」
鴨炙り、板わさ、あん肝の旨味、自家製湯葉豆腐、焼き味噌。ちなみに、蕎麦前に置いて焼き味噌は定番だが、これは醤油が登場するまでは味噌で食べた名残なんだとか。

「そばがき」
祖谷在来種。徳島県の祖谷村の蕎麦だが、この土地は日本三大秘境といわれているそう。隔絶した立地がゆえに在来種が生き残ったのでしょうか。厳しい気候は蕎麦にとってはポジティブで、まろやかな風味と甘味が魅力なんだとか。なるほど、出来立てならではのテクスチャーのそばがきからは十分な甘味が匂い立ちます。美味い。

ここから天麩羅。専門店顔負けのカラッとした仕上がりが魅力。特に皮付きの新じゃがなど、皮をカリカリに油で焼き上げ、中はホクホクに仕上げる。

「海老頭」
「車海老」
「原木椎茸」
「新じゃが」
「牡蠣」
「タラの芽」

ここから蕎麦。なんと4種類も続きます。もちろんその全てが在来種。しかも、蕎麦によって全て水の硬度を変えて打つという徹底っぷり。その土地のテロワールを引き出すのには、そこの水が一番良いに決まってるからと。確かにそうだが、言うは易し行うは難し。さすが蕎麦仙人だ。

「伊吹在来種」
日本のルーツとされる在来種。香りの強さと野生味のある味わいが特徴。

「丸岡在来種」
在来種の中では一番メジャーだろう。福井県が誇る在来種で、香りも食感も粘りもかなり強い。

「椎葉在来種」
在来種というだけで希少だが、その中でもさらに希少という在来種。年間たったの3トンしか生産がないのだとか。粘りも弾力も何もかも強い。

「比和在来種」
広島県産の在来種を鬼おろしにて。

これらの蕎麦と合わせる選択肢も多く用意される。キリリと鰹が効いた出汁、脂も落ちて濃厚な味わいの鴨汁、さらには大根の絞り汁の3種類。もちろん塩や山葵でシンプルに食べるのもよし。ちなみに、蕎麦は最初は大根の絞り汁で食べる文化だったそうで、その体験も味わえます。薬味にネギが参加していないのも特徴ですが、ネギはもともと冷蔵庫のない時代の臭い消しの役割だったのだとか。つまり、ネギは蕎麦の風味までも奪ってしまうから使用しないそうです。本当に勉強になります。ご馳走様でした。

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信州屋 渋谷店 / Shinsyuya Shibuya brunch

名物の冷しねりごまそばが癖になる!

渋谷にある立ち食いうどんの『信州屋』を訪ねます。
立ち食いそばというと忙しいサラリーマンを想像してしまいますが、若者の街である渋谷の駅前に位置しております。創業は1986年と歴史は古く、開発が進む渋谷にあって昭和の風情をしっかりと残しております。屋号にもなっているように、言州そばを打ちたて、揚げたて、茹でたてで提供しているのが特徴です。立ち食いそばにあって、そのこだわりの強さは大きな強みといえましょう。
さらに、定番だけでなくオリジナルメニューも充実していることも魅力。その中にあって名物とされるのが「冷しねりごまそば」だ。そばの上にはたっぷりのネギと胡麻だれ。胡麻だれは濃厚で風味たっぷりだが、しつこくないのも好感度が高い。辛さとシャキシャキ食感が癖になるネギのおかげもあるでしょう。蕎麦自体には3つの"たて"の宣伝文句に違わず、コシも風味もあって安定感あり。
全体としてレベルが高く、何よりもこれがワンコイン以下(430円)というのに驚きます。間違いなく立ち食いそば界でトップクラスのお店の1つでしょう。ご馳走様でした。

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Featured Restaurants

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Pou des Lleó

Pou Des Lleó, s/n, 07850, Illes Balears, Spain

Carrollton Market

8132 Hampson St, New Orleans, LA 70118, USA

Sanchez København

Istedgade 60, 1658 København, Denmark

Tempura Asanuma 天ぷら浅沼

Japan, 〒103-0027 Tokyo, Chuo City, Nihonbashi, 2-chōme−10−11 日本橋ビル 6階 オーディン

Dooky Chase

2301 Orleans Ave, New Orleans, LA 70119, USA

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