Foodle
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【Spice Corner Benzie】
横浜の南インド料理店。見た目ポップ、中身ガチ。
緑の外観が目を引く『Spice Corner Benzie』。リーゼント姿のご主人といい、全体にどこかポップで自由な空気が漂うが、そんな雰囲気からは想像できないほど、本格的な南インドカレーが供される。2021年に横浜にオープンして以来、確かなセンスと味わいで、界隈のカレー好きたちの注目を集めている一軒だ。
注文はミールス形式で、1種盛りから最大4種盛りまで選べる仕組み。ライスの量も100gから300gまで好みに応じて調整可能で、オプションでバスマティやレモンライスにも変更可能。さらにラッサムや野菜の副菜が自動でセットになっており、構成全体でバランスの取れた一皿に仕上がるのが嬉しい。特に印象的だったのは、「砂肝と大根のウールガイ」。スパイスの酸味と素材の旨味が一体となった、主役級の出来映え。どの要素をとっても、店主のセンスと引き出しの多さがうかがえる。
せっかくなので、カレーは4種。
「キーマ・マター(チキンキーマ)」。しっとりとした鶏挽肉に、グリーンピースの爽やかな青み。香菜が清涼感を加え、軽やかにまとまっている。「プッドゥ・コッタイ・マトン」は力強い一皿。マトンの塊感とホールスパイスのガツンとした香りが、噛むたびに野性味を立ち上げてくれる。
「マカレル・コザンブ」は、揚げ焼きにされた鯖にココナッツと唐辛子が絡む。魚の脂とスパイスの香りが、口の中で香ばしく弾けるよう。対照的に「ゴビ・ダル(カリフラワー入り豆の煮込み)」は、柔らかな豆とカリフラワー、トマトの旨味がじんわり染み出る優しい味わい。スパイス感は控えめで滋味深く、まるで野菜のスープのよう。
見た目のポップさと裏腹に、皿の上は本格と自由が絶妙に交差する南インドの世界。ここ『Spice... More
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【パーラー江古田】
パンが料理になるとき、食卓の境界がほどける。
江古田の住宅街にひっそりと佇む『パーラー江古田』。緑に覆われた小道の先、古びた木戸と擦れた暖簾。控えめな佇まいの中に、センスの良さが静かに光る。まるで知人のアトリエを訪ねたような、手仕事と暮らしが密接した空間。入った瞬間、ここが“ただのパン屋”ではないことを体が察知する。
料理の主役はもちろんパン。だが、ここでは、パンが美味しいだけでは語りきれない。まるでビストロに来たかのような完成度の料理と、そこに添えられたパンが一皿として一体となって迫ってくる。パンが脇役”でなく、一皿の中心に立つ。そんな構成力に驚かされる。
例えば、「焼きカチョカヴァッロ」。岡山・吉田牧場のカチョカヴァッロを厚切りにして焼き上げ、トーストに重ねた一皿。外は香ばしくパリッと、内側はとろとろの半熟。シンプルな構成だが、チーズの熟成香とパンの酸味、焼きの香ばしさが渾然一体。塩気も乳脂も、すべてが美味しさの方向へきれいに収束する。
「ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ」も印象的。高さのある断面から覗くのは、ぎっしりと詰まった具材たち。あっさりとしたリコッタはまるで豆腐のように優しく、ドライトマトがコクと酸味をプラス。表面は香ばしく、中はしっとり。小麦の香るタルト生地がそれをしっかり支える。添えられるサラダと数種のパン。どれもがただの付け合わせではなく、皿の完成度を押し上げる。
そして「自家製ハムのサンド」。パンは数種から選べる仕組みで、小麦酵母のフランスパンをチョイス。厚めのクラストにナイフを入れると、ガリッと小気味よい音。中にはしっとりと重なる自家製ハム、シャキシャキのキャロットラペ。パンの酸味と香ばしさ、ハムの塩気、にんじんの甘さ──すべてが主張しながらも不思議と衝突しない。間違いなくサンドイッチではあるが、完成された料理とも言える。
ショーケースには、そんなパンたちがぎっしりと並ぶ。焼き色の艶、クラストの張り、クラムの密度。そのどれを取っても、ただ焼いているだけでは出せない説得力がある。『パーラー江古田』は、パン屋であり、料理屋であり、そのどちらでもない。パンを通じて“食”の奥行きを伝える場所だ。江古田という街の静かな日常に溶け込むこの店で、料理とパンの境界線がゆっくりとほどけていく感覚。その心地よさに、また足を運びたくなる。
ご馳走様でした。
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【流山 すず季】
異なる産地が一つになる、十割そばの設計図
千葉・流山の住宅街に、静かに暖簾を掲げる蕎麦の名店『流山 すず季』。創業は1988年。店主・鈴木宏富氏の蕎麦にかける情熱は、畑から食卓までを自らの手で完結させるほど。農家に通い続け、自らも畑を耕し、収穫し、天日で干し、石臼で挽く。まさに“蕎麦の一生”を手の内に収める人だ。
「今昔そば(二色もり)」は、繊細な「生粉打ち」と、力強い「田舎そば」の競演。前者には、福井の永平寺、宮崎高千穂、島根の出雲という三つの産地から届いた玄そばを絶妙にブレンド。香り、甘み、歯触りのバランスを設計し、奥行きある味わいを実現している。ブレンドの妙が、味に重層性をもたらし、一口ごとに表情を変える。
「田舎そば」には茨城県ひたちなか産の玄そばを使用。粗挽きならではの野趣と香ばしさがあり、噛むごとに蕎麦の輪郭がはっきりと現れる。これを支えるのが、蕎麦ごとに調整された“かえし”の存在。生粉打ちには出汁の輪郭が際立つ柔らかなつゆ、田舎そばにはひたちなかの蕎麦の力強さに負けない濃いめのかえし。二枚の蕎麦、それぞれに設計されたつゆが、食べ比べの妙を一層引き立てる。
「ちょこっと天ぷら」は、海老一本と野菜たち。ヤングコーン、ししとう、舞茸、そして皮をむいてとろけるように仕上げた茄子。揚げ油は10人前ごとに交換されるという徹底ぶりで、衣は驚くほど軽やか。特に茄子の火入れには心を打たれるものがあり、蕎麦の余韻を優しく支える。
『流山... More
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【うどん家 一】
一杯に詰めた、二つのうどん文化。
小手指の住宅街に行列をつくる『うどん家 一』。2011年3月、店主・鈴木一孝が立ち上げたこの店は、その名の通り“一本気”なうどん道を突き進む場所。「一」という屋号は、自らの名をそのまま掲げたシンプルなものだが、まっすぐな姿勢と実直なうどん作りが、名店としての風格を漂わせる。
この店の持ち味は、讃岐うどんと武蔵野うどん、ふたつの文化を融合させた“クロスオーバー”。出汁には武蔵野の力強さ、麺には讃岐の繊細さ。対照的な要素が、一杯の中で不思議な調和を見せている。
うどんは細めで、つるりとした肌としなやかなコシ。讃岐の流れを感じさせるツヤと喉越しがあり、小麦の香りと塩気がじんわりと広がる。武蔵野うどんにありがちなワシワシ感はなく、いい意味で“武蔵野っぽくない”。対してつけ汁は、しっかりと武蔵野スタイルを守っている。豚バラの甘みが出汁に染み出し、濃厚なコクが口の中を包み込む。
このスタイルを築いた背景には、鈴木の異色のキャリアがある。もともとは介護士として働き、イタリアンの厨房も経験。その後、武蔵野うどんの名店「藤店うどん」で出汁の技を学び、讃岐うどんを掲げる「元喜」で製麺技術を身につけた。さらに小麦粉卸業を営む父の背中を見て育ち、素材への目線も自然と磨かれている。武蔵野と讃岐、そして小麦との縁——すべてがこのうどんに結実している。
武蔵野と讃岐が手を取り合った一杯。文化と技術、素材と記憶が、自然とひとつにまとまっている。並んででも食べたいと思える理由が、そこにある。体がまた食べたくなる。うどん家... More
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【オランダ軒】
方位でうまい。麺はスープを纏い、肉は主役級。
埼玉・岩槻の住宅街に行列を生むラーメン店がある。『オランダ軒』。2016年創業で、現在の地には2022年に移転。看板に掲げるのは「新潟長岡 生姜醤油ラーメン」だが、そこにあるのは単なる再現ではなく、自分たちの手で意味を与え直した一杯。開店前には記帳のノートが置かれ、10時前にはすでに多くの名前が並ぶ。食べられるのは12時過ぎ。それでも客足が絶えないのは、確かな一杯がそこにあるからだ。
看板の「しょうゆチャーシーメン」が目の前に現れたとき、そのビジュアルに息を呑む。丼全体を覆うチャーシュー。中央にはナルトと青菜、メンマが彩りを添え、澄んだ琥珀色のスープがその背景に広がる。構成はシンプルなのに、完成された美しさ。丼の中に秩序が宿っている。
スープをひと口含むと、生姜の香りがふわりと立ち上がる。だが主張は控えめ。鋭さのない、じんわりとした温かさ。醤油のコク、鶏油のまろやかさ、酸味のキレが一体となり、静かに染み渡る。「生姜醤油」と聞いて構えていた舌が、いつの間にかその柔らかさに包まれている。
そこに絡むのが中太のちぢれ麺。特筆すべきは、スープが麺表面にしっかりと“コーティング”されていること。啜るたびにスープが麺と一緒に口に届き、飲み込む頃には香りと旨味が一面に広がっている。モチモチの食感も心地よい。
チャーシューもまた、この店の代名詞。一杯に複数のカットが混在し、それぞれに異なる表情を持つ。食感、厚みの違いで、食べ進めるほどに次はどんな一枚かと期待が膨らむ。そして忘れてはいけないのが、ライスとの相性。チャーシューをのせ、青菜とメンマを添え、少しスープを垂らして即席の「チャーシュー丼」。白飯が歓喜する瞬間がそこにある。
スープと麺の一体感、肉の多彩な表情、そして記帳制というシンプルながらも配慮ある運営。『オランダ軒』の魅力は、ラーメンの美味しさだけに留まらない。一杯に辿り着くまでの体験すら、気持ちよく整えられているのだ。岩槻まで足を運ぶ理由は、もう十分すぎるほどある。
ご馳走様でした。
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【漁師の店 中村屋】
ウニの聖地で、赤白勝負。
積丹半島——それは「ウニの聖地」として、海鮮好きの血を騒がせる場所。この小さな港町には、6月から8月のたった3ヶ月に、まるで1年分の来客が押し寄せる。そんな激戦区の中心にして、朝から夕方まで行列が絶えない名店がある。その名も『漁師の店... More
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【うさぎやCafe】
フレンチトースト仕立ての、進化系どら焼き
老舗和菓子店「うさぎや」が、その看板商品であるどら焼きを軸に、新たな表現へと踏み出したのが『うさぎや CAFE』。創業は2015年とまだ若いが、その背景には1913年創業の和菓子屋としての矜持がある。老舗にあぐらをかかず、和菓子の本質を問い直し、時代に合わせたかたちで再構築していく——そんな挑戦心こそが、このカフェの一番の魅力だろう。
看板メニューは、何と言っても「うさどらフレンチ焼き」。どら焼きの皮をまるで“フレンチトースト”のように仕立てた、うさぎや流の再解釈。しっかりとバターの風味が染み込み、表面はカリッと香ばしく、内側はしっとりもっちり。そこに自家製の餡が添えられ、シンプルながらも力強い味の構成が完成している。どら焼きの延長線上にあるのに、まったく新しい体験。これはもう、発明だ。
「うさ餡みつ」は、寒天と粒餡、黒豆という極めてミニマルな構成ながら、各パーツの完成度で勝負してくる。寒天は驚くほどキレのある食感、餡は豆の輪郭を残した滋味深い甘さ。夏の午後、静かに涼を届けてくれる優しい一皿だ。
そして「あずき茶」。甘さはなく、まるで小豆の香りだけを抽出したような潔さ。飲み終えたあとに、ほのかに残る香ばしさと自然な甘みがじんわりと響く。名脇役にして、この店らしさを象徴する一杯。
うさぎやCAFEは、伝統に安住するのではなく、軽やかに飛び越えていく。その姿勢にこそ、和菓子屋の矜持がにじみ出る。定番のどら焼きをフレンチトーストに仕立てるなんて、遊び心の勝利だろう。気取らず、けれど確かな手仕事と発想の豊かさが光る一軒。和菓子好きはもちろん、スイーツに新しい風を求める人にもぜひ勧めたい。
ご馳走様でした。
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A wonderful lunch at Jean-Georges where @j.blessup presents dishes with unique, bold flavors. Quite impressive. I thought this pushed above the two star rating.
Tasmanian sea trout on crispy rice.
Zucchini falafel with pollen aioli.
Heirloom tomatoes, compressed watermelon, myoga.
Tuna, itachi cucumber, poblano escabeche and ancho-almond... More
Part VI — Whey & Bread
Every ending becomes a beginning.
The whey — not a leftover, but a source of life.
From the same milk that shaped our cheeses,
now rising again in a loaf of wheat and whey.
No added water — only what nature already gave.
A quiet circle of fermentation, where nothing is lost. 🍞
Karotten. Fünf Sorten, ein Gedanke.
Kniff Karotte, Pariser Markt, Purple Dragon, Jaune du Doubs, Küttiger.
Textur, Süße, Erdigkeit – jeder Schnitt erzählt Ursprung.
Haselnuss-Shiso-Pesto als Linie, Labneh als Ruhepunkt.
Kontrast, Balance, Klarheit.
Gemüse, nicht Beilage.
