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【Salaam Curry】

群馬・伊勢崎のロードサイドに、異国の空気をまとって現れる一軒家カレー店『Salaam Curry』。2021年1月のオープン以来、地元のみならず県外のカレーフリークたちまで惹きつける人気店だ。店名の“Salaam”は、平和や安らぎを意味する挨拶の言葉。

工場文化とともに多国籍なコミュニティを育んできた伊勢崎という街には、昔から南アジアや中東の食文化が自然と根付いている。その土地柄を背景に、ハラール対応を徹底しながら、インド出身シェフによる本格的なスパイス料理を、誰でも親しみやすい形へ落とし込んでいる。エキゾチックな内装や広々した空間も含めて、“食事”だけではなく“異文化体験”まで提供しようという意志が見えてくる。

いただいたのは「サラームセット」。選んだカレーは「バターチキン」と「チキンハイデラ」、さらに単品で「カシミールカレー」を追加。

まず「バターチキン」。トマトの酸味と生クリームのコクを軸にした王道スタイルだが、重たさよりも滑らかさを意識した仕上がり。甘さを前面に押し出しすぎず、スパイスの香りをちゃんと残しているのが好印象だ。焼きたての「ナン」を浸せば、バターの香りと小麦の甘みが重なり、安心感のある美味しさへ着地する。

対して「チキンハイデラ」は、ぐっとスパイス感を強めた一皿。ココナッツの丸みを感じさせながら、後半にじわっと辛味が伸びてくる。濃厚なのに後味は重すぎず、鶏肉の旨味もしっかり。汗をかきながら食べ進めたくなるタイプのカレーだ。

そして単品で頼んだ「カシミールカレー」。これがかなり印象的。黒に近い深褐色のルーは、見た目からして只者ではない。スパイスの焙煎感、玉葱の甘み、舌に積み重なる辛味。その全部が混ざり合いながら、単なる激辛では終わらせない奥行きを作っている。刺激で押すというより、香りで食わせるタイプ。

「ナン」は表面が香ばしく、中はもっちり。甘さに寄せすぎないので、カレーの輪郭をきちんと受け止める。セットの「シシカバブ」や「タンドリーチキン」もスパイスの香りが心地よく、サラダやサフランライスまで含めて、最後まで食べ疲れしない構成だ。

本格的なスパイス感を持ちながら、日本の日常へ自然に溶け込ませる『Salaam... More