〜10.季節のスペシャリテ

本日の数時間前に採れたばかりの蛍烏賊
まだ元気にグニョグニョ蠢いてて
竹ザルの上にいっぱいで目がキラリ

1匹ずつ大将とお弟子さんたちが
目ん玉をピンセットで繰り抜いて
グツグツのお鍋に浸す下準備です。

❶新湊の蛍烏賊の湯煎
・菜の花の辛子あえ

❷蒸し蛍烏賊

湯煎の方はしっぽりでプリンと弾力感が
揺れる食感で実に悩ましいほど蛍烏賊の
甘味珍味がストレートに口内に飛散する

生きたままの新鮮な蛍烏賊を湯煎
蛍烏賊は軟骨も一緒に火入れして
柔らかくて身と一緒に咀嚼出来る
プルンと揺れる蛍烏賊の身を齧る
噛んだ途端にプヨンと唸り乍らも
身がモッチリと弾け乍ら歯を招き
身の甘味が衝撃的に突き抜けつつ
プチュンと蛍烏賊のエキスが弾け
口内に絶妙な旨旨の甘味が発散し
食感も甘味も頗る天然の味わいが
あっという間に広がり陶酔に浸る

一方、蒸した蛍烏賊は湯煎のものよりも
やや肉感の迫力が有り噛んだ瞬間に走る
衝撃的な弾力感がとても官能的に弾んで
プヨプヨ感が止まらずにてずっと此の儘
食感とじゃれ合いたい衝動に駆られ乍ら
vividな食感と中からプチュンと弾ける
蛍烏賊の甘いエキスを堪能させて頂いて
舌が喜びに沸いておりました。
チョット信じ難い程の食感と甘味が轟き
一口を動かすごとに感動に揺れるお味を
体験出来て春料理の素晴らしさに感銘と
感動を頂きました。

11.焚き合わせ

◉柳ばちめ
◉雪下野菜の白菜
◉金沢春菊
◉白髪葱

春を告げるお魚として知られている柳ばちめの
ご登場に舌が浮き浮きしちまいそうになります。
このお魚様は北陸地方(主に石川・富山)等にて
春(3〜5月)に旬を迎える旬の食材との事です。

柳ばちめの身質は上品な脂が乗り白身は煮付け
塩焼きや刺身等のお料理で絶品と言われており
輪島などの港で水揚げされるものは「春告げ魚」
として親しまれているとのお話でした。

柳ばちめは揚げ出しの様なニュアンスで調理を
纏めておられお出汁が穏やかに柳ばちめの味を
親しみやすいものに深めると共に咀嚼を進めて
膨よかな白身の身質が歯を抱き込んで来ており
誠に艶やかな味わいに舌が喜びを隠せずに居る。
金沢春菊がシャリッと繊維質が元気よく伸びて
颯爽として小気味良い咀嚼感とほろ苦さを伴い
柳ばちめの甘味に寄り添ってくれて妙味同士の
共演が見事にハーモナイズしつつお出汁からの
うま味で舌を労わる美味しさが募ります。

10.お食事

[一膳目]能登ひかりの土鍋ご飯... More