Dinner at Higashiazabu Amamoto

Dinner at Higashiazabu Amamoto

at Higashiazabu Amamoto on 30 June 2026
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今回が初訪問だったが、全体として非常に完成度が高く、最初から最後まで一貫してレベルが落ちないコースだった。序盤はつまみ中心で、白魚やもずく、蛍烏賊など、味付けは控えめながら旨味が非常にクリアで、派手さではなく精度で勝負する構成になっている。握りに入ると、白身魚(鯛や平目など)は非常に端正で、水分や雑味がなく、シャリとの一体感が強い。小肌(コハダ)は酢の締め具合が絶妙で、江戸前らしさを残しつつも角が立ちすぎないバランスになっている。中盤では金目鯛、スミイカなどで徐々に旨味と甘みが広がり、中トロは脂が重さではなく“溶ける質感”として感じられる構成。最後の大トロと雲丹は、派手に押し切るのではなく、流れの中で自然にピークへ到達するタイプの構成だった。そして最後の玉子(玉子焼き)は、この店の象徴的な一品のひとつ。一般的な寿司店の玉子とは異なり、ほぼスイーツのような仕上がりで、しっとりとしたカステラのような質感を持つ。口コミでも「玉子なのかカステラなのか」と表現されるほどで、実際に蜂蜜(カンボジア産蜂蜜が使われることもあるとされる)を加えることで、卵の甘さがさらに立体的に引き立てられていると評されている 。寿司の締めというより、コースのデザートに近い存在感で、最後に印象を残す設計になっている。全体としては、単発の派手さではなく「全てが90点以上で揃い続ける完成度型のコース」という印象が強い一夜だった。

10 / 10